ジオスのリーベを買ったのでスペックやらなんやらを詳しくレビューしていこうと思います。
この自転車はとにかくネット上に情報がないのです。公式サイトに至っては「値段」と「色」と「重量」しか載っていません。
<URL>GIOS LIEBE公式サイト
https://www.job-cycles.com/gios/collection/detail6.php?LIEBE-2
やる気なさすぎてびっくり。
自転車は出荷時期で仕様が変わったりするので使われているパーツを断定して書けなかったりするのですがこれはいくらなんでも情報が無さすぎるです。ホームセンターの新聞チラシだってギア数くらい載ってますよ。
自転車屋さんのブログでもちょろっと写真がある程度。あとは何かのドラマで使われたとか使われてないとか(中学聖日記?)そんな話があるくらいです。
ドラマのワンシーン
プロモーションとしては有効かもしれませんがそれを知っても中身については分かりません。まぁ自転車の大きさは分かるのでその点については良いですが。
こちらのイケメンさんにはちょっと小さすぎますね。彼女の自転車なのかなぁ…?見ていないので分かりませんけれど。マイルームにはテレビがありません、日本秘密結社が100人来ても安心です。
…というわけで、自転車マニアの目線で詳しく見ていきますよ。日本で一番詳しい内容になってる(はずな)ので購入検討されている方は是非参考にされてください。
スペックだけ見たい方は全部飛ばして最後へどうぞ。
LIEBEを買うまでの流れをアレコレ
出鼻を挫くようですが個人的に使うわけではありません。知人に頼まれて考えた末に選んだものがジオスのリーベでした。知人というのは50代後半の女性の方です。とくにスポーツをやったりするようではない普通の方ですが、なんとなく自転車に乗りたくなったそうです。こういう方は結構いらっしゃいます(春先だと特に)。
彼女の希望は以下のような感じでした。
・とりあえずママチャリは嫌
・ママチャリより速くて安全で使いやすいもの
・予算は決めてないけど「常識的」な範囲
・ブランドの付いてるもの
基本的に「あるある」なオーダーですがいざ選ぶとなると意外に大変で。自転車マニアに常識的な金額とか言われるとかなり困ります。
彼女は身長が150cm弱と比較的に小さい部類であり、50代後半という年齢を考えるとやはりサドルに座ったままでも足が付くことが出来て、かつ跨ぎやすい方がいいだろうと考えました。
これが原因でケガでもされたら困りますからね。万が一責任問題とかになったらと考えるだけで鬱です。
そうなるとフレームがスローピングしている必要があります。スローピングが分からない場合は『フレームのパイプが何か下の方にある自転車』という理解で大丈夫です(※詳しく知りたい場合は検索してください)。
さて、身長150cm弱で地面に足が付くとなると一般的なクロスバイクだと不可能です。
最近の自転車ブームのおかげでレディースモデルのクロスバイクも普通に売られている世の中になりました。そこでライトウェイというメーカーの「パスチャー」はどうだろうと考えたのですが、これは以下の理由で「ナシ」にしました。
ちなみにライトウェイのパスチャーはこんなやつです。
この自転車のタイヤには1.5インチという一般的なママチャリよりもやや太いタイヤが使われています。ちなみに一般的な太さは1 3/8インチです、分数なので分かりにくいですがインチに直せば1.375インチですね。
これで十分と言えば十分なのですがタイヤボリュームは太ければ太いほど衝撃吸収性が上がるので乗り味として楽になります。何よりも道路と歩道間にある小さな段差で滑りにくくなるということが大きいと言えます。アレは本当に怖い。
今後タイヤを太くする方向に行くかもしれないと考えると現状のパスチャーでは写真を見る限り1.5インチが最大値なのでちょっとダメかなぁ…と。
次に変速ですが、サムシフターを使えない人って意外に多かったりします。
サムシフターというのは一般的なクロスバイクについてる指でグイっと押すタイプの変速機です。
自転車マニアからすれば使えない方が謎だったりしますが自転車を知らない方からすればどこをどう押せばいいのか分からないのが普通です。皮膚が弱いと痛かったりもしますからね。
…と、まぁ、上のようなことを考えた末にGIOSのLIEBEになりました。ミニベロもそれなりに調べましたがやはりタイヤボリュームが細いものばかりなので見送りです。
完成車重量は13.0kgとなっていますがその気になればまだまだ軽くすることは可能です。
低速度でもふらつきが起こりにくい、安全ですね。
クロスバイクと比べると跨りやすく降りやすい。かといってママチャリのような曲線のあるフレーム(※スタッガードと言います)というわけでもないのでスタイリッシュさもあります。レトロかわいい系です。
使うか使わないかはさておき便利なオプションです。使わないならヤフオクとかメルカリで売れば5000円くらいにはなるような気がする…。
手が荒れることも無いのでハンドクリームの消費量が減ります。
現状の太さで問題があるわけではないですし、速度を優先する場合は買ったままの太さやさらに細いタイヤの方が良いです。ただ、より安定性を上げたかったり見た目でアクセントを付けたい場合はタイヤを太くするとGOODです。
よく分からない国の無名町工場で作ったカーボンフレームだって大手ブランドの塗装をすれば中身同じでも販売価格10倍です、素晴らしき資本主義。
そんなものなので外側に過剰にこだわる必要なんてありません。日本のジオスはJOBという会社が名前を借りて作っているものですがジオスはジオスです。
むしろJOBが作っている方が安心でしょう。イタリア製工業製品の粗悪率たるや…。
そんなわけでブランドに特別な価値はありませんが、付いているならそれはそれで「お得」と言えます。この値段に「ジオス」の名前が付いているのはありがたいことです。
日本国においてクロスバイクといえばジャイアントかジオスですからね。
全体的にレトロな雰囲気があるので似合うor似合わないで言えばある程度歳をとられた方が似合うと思いますが、中学生・高校生の通学にだって問題ないはずです。
クロスバイクのようなスポーツテイストが欲しいならホワイトカラーを選べば現代的な印象になるのでカバー出来るのではないでしょうか。ドロヨケやキャリアを取り外してサドルを高く出せば結構クロスしてます。
散々書いていますが安定性が高いのでシニアの方にもおすすめできます。普段の買い物はもちろん車体が軽いのでちょっとしたサイクリングも問題ありません。
簡単にまとめるとこのような感じですね。
こういった条件のものを探されている方におすすめ出来ます。ママチャリから買い替えるのも大いに「アリ」だと思いますよ。
かなりマニアックな話になりますので分からない方にはさっぱりかもしれませんがドンマイです。
既に多少いじった後になりますがこちらがリーベです。不要なパーツを取り外して両足スタンドを付けました。サドルもとりあえず変えています。
色はブラウンを選びました。
メーカー表記上はブラウンとなっていますが、一般的なブラウンではなくクリーム感が入っているので…なんというか「カフェオレの色」と言った方が近いです。
リーベはカラーリングが豊富な自転車ですが個人的に推すのはやはりこのブラウンです。 フレームの形状と全体の大きさからすればブラウンが最も落ち着きます。次点がホワイトかなぁ…。
いじる前の状態についてはこの辺のページでも参考にされてください。
まずクランク回りから見ていきましょうか。
チェーンカバーは部分的に取り外せるようになっていました。とてもありがたい。
スカートを履いて乗るような場合はカバーがあった方がいいですが(巻き込まれると笑いごとでは済まなくなります)、見た目としては無い方が圧倒的にスマートです。チェーンリングカバーも取り外そうと思えば出来ますが裾への汚れが心配になるので残すことに。
カバーを固定していたステー(※クランク奥の黒い金属部品)もとりあえず残しました。取り外すと後からカバーを取り付ける場合に困りますからね。
チェーンリングの歯数を数えるのは現状ちょっと難しいです。感覚としては45Tくらいですかね。
クランクの長さは170mmです。
一般的な女性用自転車としてはちょっと長い数字ですね。女性用であれば160mmや165mmが普通です。この辺はコストダウンのために一般パーツを流用していると思われます。
見た目も明らかに安っぽいので気になる方は変えてた方がいいですね。値段としてもそこまで高いことにはなりません…多分。
タイヤとフレームのクリアランスはこんな感じ。
現状付いているタイヤが1.5インチサイズ。1.75インチまではいけそうですね。
次はリムを見ていきましょう。
リムにはX-RIMSのY2000というものが付いていました。
リム内径20mmという表記がされています。エトルトは一般的な26インチである559mm。素材はアルミの6000番、窓のサッシによく使われる素材です。
ホイールとタイヤは何でも合うわけではありません。リムに対して「大きさ」と「太さ」がフィットしている必要があります。
大きさについては先ほど登場した「エトルト」と呼ばれる表記を見れば分かります。タイヤに書いてあるので判別は簡単です。
こちらがLIEBEのタイヤ、KENDAのKWESTです。安物ではありますがサイドがブラウンになっていてかわいいです。
この「40-559」という数字がエトルトです。この場合であれば「40がタイヤの太さ」「559がタイヤの大きさ」を示しています。先ほど登場したリムが559mmなので大きさが合っているのが分かりますね。
市場に出回っている26インチのホイールの99%は559mmサイズですので特に迷う必要はありませんが、20インチや24インチだと微妙にサイズが違ったりする場合があるので注意する必要があります。
リムに装着できるタイヤの大きさを調べるのは簡単ですが太さを調べるのはかなり面倒だったりします。今回はリムの内径が書いてあるのでラッキーでしたが、もし書いてなかったらタイヤを取り外してリムを定規で実測しないといけません。
タイヤの太さは「リムの内径×1.4~2.4」までの範囲が適正であるとされています。リムに対して細すぎても太すぎてもよろしくありません。
このリムは内径が20mmであるので28mm~48mmまでの太さに対応していることになります。このことから1.75インチ(47mm)がこのリムにも使えるということが分かるわけです。
タイヤを交換する場合は「エトルトの大きさは合っているか」「リムに対して適正な太さになっているか」「(大きくする場合は)物理的にフレームに接触しないかどうか」の3つを確認する必要があります。
お決まり(?)の重量計測を…
フロントホイールが1.62kg、リアホイールが2.13kg。
念のためにリムの内側もチェック。
ノギスがどこかにいってしまったので測れなかったのですが確かに20mmくらいありそうです。
リムテープがちょっと心許ないですね…。
リムテープは消耗品なので一度買ってそれっきりというわけにはいきません。パンクリスクを極限まで減らしたい場合は交換するなり二重にするなりした方がよさそうです。amazonで500円くらいで売ってますので高い買い物ではありません。
ちなみに使われているチューブもKENDAでした。
通常だとノーブランド品のチューブが多いのでちょっとうれしいポイントです。
次は駆動系でも見ていきましょうか。
変速機はシマノのターニー、見ての通り7段変速です。
ディレーラーガードはとりあえず取り外しました。これがついているとホイールが取り外せないのでタイヤ交換が出来ません。
転倒がこわい場合は付けておいた方がいいかもしれません。自転車に乗ってて転ぶことはほとんどないと思いますが、その辺に留めていて風で倒れることはよくあります。
スプロケットはシマノのMF-TZ500-7、ギア比は14T-28T。
比較的コンパクトなギア比ですがフロントのクランクが小さめなのでペダルが重くなるようなことはありません。むしろ一般的な成人男性であれば一番重くしても踏み足りない場合の方が多いでしょう。女性向けのギア構成です。
7速なのでボスフリー規格になります。
ボスフリーに関しては良し悪しがありますが、少なくとも『変速したらシャフトが折れる』ようなことはありません。
いやネットを検索するとそんな言葉が出て来たりするんですよ、これが本当なら数多くのママチャリでシャフト折れまくりですがそんなことは現実起きていませんからね。
あまりに粗悪なシャフトを使っている場合はそういったことも起こるかもしれませんが、ジオスであれば…まぁそんなことはないでしょう。
7速でスプロケットを交換する場合は一般的なクロスバイク・ロードバイクよりかなり面倒になります。ほとんどの場合で交換はしないと思いますが念のため頭に入れておいた方がいいかもしれません。
地面からサドルまでの距離(※サドル地上高さ)はこんな感じです。
最初から付いていたサドルではないので微妙に誤差があるとは思いますが最大で76cmくらいまで下げれます。これくらい下げれるなら大抵の場合で地面に足が付くと思います。
ついでにホイールベースを測ると1035mmくらいでした、クロスバイクよりちょっと長めですね。
ホイールベースとは前後ホイール間の中心距離のことを言います。
これが長いと直進安定性が向上してふらつきが小さくなります。ロードバイクにしろクロスバイクにしろ長距離を走ることが前提になっているものはホイールベースを長くしてあります。
反面、ホイールベースが長くなるとコーナーを曲がる場合のキレが小さくなります。レースを前提にしているロードバイクはコーナーリングが重要になるのでホイールベースが短くなっています。
LIEBEはそもそも速度を出すことを目的としている自転車ではないのでホールベースは長めが正解です。
ステムはクラシックなクイルステム。角度は30度くらいですかねぇ…。
ハンドルの位置が高かったり、アグレッシブな印象を作りたい場合は70度くらいのステムに変更すると雰囲気が大きく変わります。ステムはamazonで1000円くらいで売ってますので大した出費にはなりません。
シートポストの径は27.2mm。素材はステンレスっぽい感じになっていました。
現状紹介できるのはこれくらいですね(エンド幅の計測を忘れたけど気付かなかったことにします)。
・変速機 シマノ ターニー7速(グリップシフト)
・クランク ノーブランド品(170mm)
・ブレーキ テクトロ(Vブレーキ)
・リム X-RIMS Y2000(599×20)
・ホイールハブ 不明(ボスフリー)
・スプロケット シマノMF-TZ500-7(14T-28T)
・タイヤ KENDA KWEST(40-599)
・チューブ KENDA (1.5インチ-1.75インチ)
・サドル地上高さ 76cm程度
・ホイールベース 1035mm程度
・ホイールはナット留め
・前後にダボ穴は2個ついている
・フレームにボトルケージ穴が無い
最初に書いた通り常にこの構成になっているとは限りませんが、グレードアップするような自転車ではないので仕様が大きく変わることはないと思います。
重量は上の写真の状態で11.5kg程です(ハンドルについているバッグは無いものと思ってください)。
スタンドを取り外して、タイヤ・サドルを軽量化して、シートポストを短くカットすれば10kgくらいまで軽くすることが出来ると思います。スタンドで既に500gありますからね。
クロスバイクの定番であるジャイアントのエスケープR3が10.5kgくらいですのでかなり軽い自転車であることが分かるのではないでしょうか。
まぁ軽い自転車は大抵そんな感じなのですがロードバイクや一般的なクロスバイクだと多少コツが必要になります。
ロード・クロスは重心が高いので姿勢を固定しておかないと中々すいーっと伸びてくれませんがリーベはとにかく重心が低いのでテキトウに踏んでもふらつかないので伸びてくれます。低重心すごい。
タイヤが太いので地面からの突き上げもコンパクトですね。小さな段差を超えるのも緊張感を持たずにすみます。
変速性能はロードバイクと比べるとかなり落ちますが強くストレスを感じるものではありません。何よりもグリップシフトがとても楽でびっくり。久しぶりに使いましたがこんなに楽だったけなぁ…もう覚えてないや。
デメリットとしては「速度が出ない」という点があります。ギア比がコンパクトなので最高速度は30km/h弱くらいです。
とはいえ、漕ぎ出しは軽いので20km/hくらいまでなら特別に踏み込む必要はありません。20km前後でゆるゆる進む分には最適なバランスと言えます。もともとこの自転車で速く進みたいというニーズが発生するとは思えませんし。
この自転車が4万円代とは…ジオスすげぇです。
よく分からないママチャリを買うくらいなら断然リーベがいいのではないでしょうか。お孫様の入学祝いにもよろしいのではないかと、アルベルトよりも喜ばれると思いますよ。
もし『いらない』ということになってもご自身で乗ってしまいましょう。80歳でも自転車に乗れる方は乗れます、長生きはいいことです。
ちなみにリーベは通販で買いました。購入先は楽天内のカンザキバイクです。
実店舗でもよかったのですが微妙に忙しくて…。
お店はどこで買ってもそんなに変わらないとは思うのですが、カンザキさんが一番メジャーなので整備状態やトラブル時の対応を考えれば安心かなぁ…と。
カンザキさんは公式WEBサイトでも通販を受け付けていますが、値段も送料も同じなので楽天の方で買った方が消費者としてはポイントが付いてラッキーです。楽天からだとクレジットカードも使えますからね。
リーベは特別に高い自転車ではありませんがホイホイと買えるほど安くもありませんので、少しでも還元率を上げるために<ハピタス>等のポイントサイトを経由することをおすすめします。
微妙に被っている面もありますが、読んで損をすることは無い内容にしています(自賛)。最低限「カスタムマニュアル」については出来れば目を通して貰いたいところです。
そうなるとフレームがスローピングしている必要があります。スローピングが分からない場合は『フレームのパイプが何か下の方にある自転車』という理解で大丈夫です(※詳しく知りたい場合は検索してください)。
さて、身長150cm弱で地面に足が付くとなると一般的なクロスバイクだと不可能です。
最近の自転車ブームのおかげでレディースモデルのクロスバイクも普通に売られている世の中になりました。そこでライトウェイというメーカーの「パスチャー」はどうだろうと考えたのですが、これは以下の理由で「ナシ」にしました。
・見た目として若すぎる気がする
・タイヤボリュームが小さすぎる気がする
・変速をきちんと出来るのか微妙だ
・ちょっと値段が高いのではないだろうか
ちなみにライトウェイのパスチャーはこんなやつです。
・PASTURE(パスチャー)
https://www.riteway-jp.com/bicycle/riteway/pasture
この自転車のタイヤには1.5インチという一般的なママチャリよりもやや太いタイヤが使われています。ちなみに一般的な太さは1 3/8インチです、分数なので分かりにくいですがインチに直せば1.375インチですね。
これで十分と言えば十分なのですがタイヤボリュームは太ければ太いほど衝撃吸収性が上がるので乗り味として楽になります。何よりも道路と歩道間にある小さな段差で滑りにくくなるということが大きいと言えます。アレは本当に怖い。
今後タイヤを太くする方向に行くかもしれないと考えると現状のパスチャーでは写真を見る限り1.5インチが最大値なのでちょっとダメかなぁ…と。
次に変速ですが、サムシフターを使えない人って意外に多かったりします。
サムシフターというのは一般的なクロスバイクについてる指でグイっと押すタイプの変速機です。
こんなのがサムシフター
自転車マニアからすれば使えない方が謎だったりしますが自転車を知らない方からすればどこをどう押せばいいのか分からないのが普通です。皮膚が弱いと痛かったりもしますからね。
…と、まぁ、上のようなことを考えた末にGIOSのLIEBEになりました。ミニベロもそれなりに調べましたがやはりタイヤボリュームが細いものばかりなので見送りです。
GIOSのLIEBEはここが良い!
長々と前置きをした上でようやく本題に入ります。まずはLIEBEの何が良いのかということを文章で書いていきましょう。・ママチャリと比べると大幅に軽い
リーベちゃんはママチャリさんより随分と軽量になっています。なにせアルミフレームですからね、スチールフレーム+山盛りオプションが基本のママチャリとは別次元の軽さです。完成車重量は13.0kgとなっていますがその気になればまだまだ軽くすることは可能です。
・重心が低いので安定性が高い
写真を見れば一目瞭然ですがとにかく重心の低い自転車なので安定性が高いのです。低速度でもふらつきが起こりにくい、安全ですね。
・乗りやすく降りやすいフレーム形状
リーベのような形のフレームを「ミキストフレーム」と言います。クロスバイクと比べると跨りやすく降りやすい。かといってママチャリのような曲線のあるフレーム(※スタッガードと言います)というわけでもないのでスタイリッシュさもあります。レトロかわいい系です。
・必要最低限かつ十分なオプション
その他多くのクロスバイクと違い最初からドロヨケ・フロントキャリア・クランクガードが付いています。これらを追加して買えばそれだけで1万円くらいになりますからね。使うか使わないかはさておき便利なオプションです。使わないならヤフオクとかメルカリで売れば5000円くらいにはなるような気がする…。
・変速しやすいよ~
リーベはママチャリやシティサイクルに多く採用されているグリップ式の変速になっているのでほとんどの方にとって使いやすいはずです。手が荒れることも無いのでハンドクリームの消費量が減ります。
・タイヤとフレームのクリアランスに余裕がある
LIEBEは1.75インチの太さまでのタイヤを付けることが出来ます。現状の太さで問題があるわけではないですし、速度を優先する場合は買ったままの太さやさらに細いタイヤの方が良いです。ただ、より安定性を上げたかったり見た目でアクセントを付けたい場合はタイヤを太くするとGOODです。
・「GIOS」というブランドネーム
自転車の世界は歴史やレース実績といった目に見えないものが値段に反映されます。よく分からない国の無名町工場で作ったカーボンフレームだって大手ブランドの塗装をすれば中身同じでも販売価格10倍です、素晴らしき資本主義。
そんなものなので外側に過剰にこだわる必要なんてありません。日本のジオスはJOBという会社が名前を借りて作っているものですがジオスはジオスです。
むしろJOBが作っている方が安心でしょう。イタリア製工業製品の粗悪率たるや…。
そんなわけでブランドに特別な価値はありませんが、付いているならそれはそれで「お得」と言えます。この値段に「ジオス」の名前が付いているのはありがたいことです。
日本国においてクロスバイクといえばジャイアントかジオスですからね。
GIOSのLIEBEはこんな人におすすめです
簡単に言えば「お洒落感度の高いアクティブな女性」におすすめな感じです。全体的にレトロな雰囲気があるので似合うor似合わないで言えばある程度歳をとられた方が似合うと思いますが、中学生・高校生の通学にだって問題ないはずです。
クロスバイクのようなスポーツテイストが欲しいならホワイトカラーを選べば現代的な印象になるのでカバー出来るのではないでしょうか。ドロヨケやキャリアを取り外してサドルを高く出せば結構クロスしてます。
散々書いていますが安定性が高いのでシニアの方にもおすすめできます。普段の買い物はもちろん車体が軽いのでちょっとしたサイクリングも問題ありません。
簡単にまとめるとこのような感じですね。
・そこそこに速度が出る
・慣れていなくても使いやすく安全
・見た目が良い(※好みですが)
・ブランドが付いているのに安い
こういった条件のものを探されている方におすすめ出来ます。ママチャリから買い替えるのも大いに「アリ」だと思いますよ。
LIEBEを写真で詳しく見ていく
ここからは実際のリーベを写真で見ながら詳細を説明したりします。かなりマニアックな話になりますので分からない方にはさっぱりかもしれませんがドンマイです。
既に多少いじった後になりますがこちらがリーベです。不要なパーツを取り外して両足スタンドを付けました。サドルもとりあえず変えています。
色はブラウンを選びました。
メーカー表記上はブラウンとなっていますが、一般的なブラウンではなくクリーム感が入っているので…なんというか「カフェオレの色」と言った方が近いです。
リーベはカラーリングが豊富な自転車ですが個人的に推すのはやはりこのブラウンです。 フレームの形状と全体の大きさからすればブラウンが最も落ち着きます。次点がホワイトかなぁ…。
いじる前の状態についてはこの辺のページでも参考にされてください。
<URL>【中野店】実はこれが街乗り最強なのかも!?GIOS「LIEBE」!(ワイズロード)
http://ysroad.co.jp/uec/nakano/2018/09/24/42013
まずクランク回りから見ていきましょうか。
チェーンカバーは部分的に取り外せるようになっていました。とてもありがたい。
スカートを履いて乗るような場合はカバーがあった方がいいですが(巻き込まれると笑いごとでは済まなくなります)、見た目としては無い方が圧倒的にスマートです。チェーンリングカバーも取り外そうと思えば出来ますが裾への汚れが心配になるので残すことに。
カバーを固定していたステー(※クランク奥の黒い金属部品)もとりあえず残しました。取り外すと後からカバーを取り付ける場合に困りますからね。
チェーンリングの歯数を数えるのは現状ちょっと難しいです。感覚としては45Tくらいですかね。
クランクの長さは170mmです。
一般的な女性用自転車としてはちょっと長い数字ですね。女性用であれば160mmや165mmが普通です。この辺はコストダウンのために一般パーツを流用していると思われます。
見た目も明らかに安っぽいので気になる方は変えてた方がいいですね。値段としてもそこまで高いことにはなりません…多分。
タイヤとフレームのクリアランスはこんな感じ。
現状付いているタイヤが1.5インチサイズ。1.75インチまではいけそうですね。
次はリムを見ていきましょう。
リムにはX-RIMSのY2000というものが付いていました。
リム内径20mmという表記がされています。エトルトは一般的な26インチである559mm。素材はアルミの6000番、窓のサッシによく使われる素材です。
ホイールとタイヤは何でも合うわけではありません。リムに対して「大きさ」と「太さ」がフィットしている必要があります。
大きさについては先ほど登場した「エトルト」と呼ばれる表記を見れば分かります。タイヤに書いてあるので判別は簡単です。
こちらがLIEBEのタイヤ、KENDAのKWESTです。安物ではありますがサイドがブラウンになっていてかわいいです。
この「40-559」という数字がエトルトです。この場合であれば「40がタイヤの太さ」「559がタイヤの大きさ」を示しています。先ほど登場したリムが559mmなので大きさが合っているのが分かりますね。
市場に出回っている26インチのホイールの99%は559mmサイズですので特に迷う必要はありませんが、20インチや24インチだと微妙にサイズが違ったりする場合があるので注意する必要があります。
リムに装着できるタイヤの大きさを調べるのは簡単ですが太さを調べるのはかなり面倒だったりします。今回はリムの内径が書いてあるのでラッキーでしたが、もし書いてなかったらタイヤを取り外してリムを定規で実測しないといけません。
タイヤの太さは「リムの内径×1.4~2.4」までの範囲が適正であるとされています。リムに対して細すぎても太すぎてもよろしくありません。
このリムは内径が20mmであるので28mm~48mmまでの太さに対応していることになります。このことから1.75インチ(47mm)がこのリムにも使えるということが分かるわけです。
タイヤを交換する場合は「エトルトの大きさは合っているか」「リムに対して適正な太さになっているか」「(大きくする場合は)物理的にフレームに接触しないかどうか」の3つを確認する必要があります。
お決まり(?)の重量計測を…
フロントホイールが1.62kg、リアホイールが2.13kg。
念のためにリムの内側もチェック。
ノギスがどこかにいってしまったので測れなかったのですが確かに20mmくらいありそうです。
リムテープがちょっと心許ないですね…。
リムテープは消耗品なので一度買ってそれっきりというわけにはいきません。パンクリスクを極限まで減らしたい場合は交換するなり二重にするなりした方がよさそうです。amazonで500円くらいで売ってますので高い買い物ではありません。
ちなみに使われているチューブもKENDAでした。
通常だとノーブランド品のチューブが多いのでちょっとうれしいポイントです。
次は駆動系でも見ていきましょうか。
変速機はシマノのターニー、見ての通り7段変速です。
ディレーラーガードはとりあえず取り外しました。これがついているとホイールが取り外せないのでタイヤ交換が出来ません。
転倒がこわい場合は付けておいた方がいいかもしれません。自転車に乗ってて転ぶことはほとんどないと思いますが、その辺に留めていて風で倒れることはよくあります。
スプロケットはシマノのMF-TZ500-7、ギア比は14T-28T。
比較的コンパクトなギア比ですがフロントのクランクが小さめなのでペダルが重くなるようなことはありません。むしろ一般的な成人男性であれば一番重くしても踏み足りない場合の方が多いでしょう。女性向けのギア構成です。
7速なのでボスフリー規格になります。
ボスフリーに関しては良し悪しがありますが、少なくとも『変速したらシャフトが折れる』ようなことはありません。
いやネットを検索するとそんな言葉が出て来たりするんですよ、これが本当なら数多くのママチャリでシャフト折れまくりですがそんなことは現実起きていませんからね。
あまりに粗悪なシャフトを使っている場合はそういったことも起こるかもしれませんが、ジオスであれば…まぁそんなことはないでしょう。
7速でスプロケットを交換する場合は一般的なクロスバイク・ロードバイクよりかなり面倒になります。ほとんどの場合で交換はしないと思いますが念のため頭に入れておいた方がいいかもしれません。
地面からサドルまでの距離(※サドル地上高さ)はこんな感じです。
最初から付いていたサドルではないので微妙に誤差があるとは思いますが最大で76cmくらいまで下げれます。これくらい下げれるなら大抵の場合で地面に足が付くと思います。
ついでにホイールベースを測ると1035mmくらいでした、クロスバイクよりちょっと長めですね。
ホイールベースとは前後ホイール間の中心距離のことを言います。
これが長いと直進安定性が向上してふらつきが小さくなります。ロードバイクにしろクロスバイクにしろ長距離を走ることが前提になっているものはホイールベースを長くしてあります。
反面、ホイールベースが長くなるとコーナーを曲がる場合のキレが小さくなります。レースを前提にしているロードバイクはコーナーリングが重要になるのでホイールベースが短くなっています。
LIEBEはそもそも速度を出すことを目的としている自転車ではないのでホールベースは長めが正解です。
ステムはクラシックなクイルステム。角度は30度くらいですかねぇ…。
ハンドルの位置が高かったり、アグレッシブな印象を作りたい場合は70度くらいのステムに変更すると雰囲気が大きく変わります。ステムはamazonで1000円くらいで売ってますので大した出費にはなりません。
シートポストの径は27.2mm。素材はステンレスっぽい感じになっていました。
現状紹介できるのはこれくらいですね(エンド幅の計測を忘れたけど気付かなかったことにします)。
GIOS LIEBEのスペックまとめ
…というわけでスペックです。・変速機 シマノ ターニー7速(グリップシフト)
・クランク ノーブランド品(170mm)
・ブレーキ テクトロ(Vブレーキ)
・リム X-RIMS Y2000(599×20)
・ホイールハブ 不明(ボスフリー)
・スプロケット シマノMF-TZ500-7(14T-28T)
・タイヤ KENDA KWEST(40-599)
・チューブ KENDA (1.5インチ-1.75インチ)
・サドル地上高さ 76cm程度
・ホイールベース 1035mm程度
・ホイールはナット留め
・前後にダボ穴は2個ついている
・フレームにボトルケージ穴が無い
最初に書いた通り常にこの構成になっているとは限りませんが、グレードアップするような自転車ではないので仕様が大きく変わることはないと思います。
重量は上の写真の状態で11.5kg程です(ハンドルについているバッグは無いものと思ってください)。
スタンドを取り外して、タイヤ・サドルを軽量化して、シートポストを短くカットすれば10kgくらいまで軽くすることが出来ると思います。スタンドで既に500gありますからね。
クロスバイクの定番であるジャイアントのエスケープR3が10.5kgくらいですのでかなり軽い自転車であることが分かるのではないでしょうか。
試乗してみたよ~
驚くほどに進む自転車でした。一度ペダルを踏めば慣性ですいーっと伸びてくれますので体力がいりません。まぁ軽い自転車は大抵そんな感じなのですがロードバイクや一般的なクロスバイクだと多少コツが必要になります。
ロード・クロスは重心が高いので姿勢を固定しておかないと中々すいーっと伸びてくれませんがリーベはとにかく重心が低いのでテキトウに踏んでもふらつかないので伸びてくれます。低重心すごい。
タイヤが太いので地面からの突き上げもコンパクトですね。小さな段差を超えるのも緊張感を持たずにすみます。
変速性能はロードバイクと比べるとかなり落ちますが強くストレスを感じるものではありません。何よりもグリップシフトがとても楽でびっくり。久しぶりに使いましたがこんなに楽だったけなぁ…もう覚えてないや。
デメリットとしては「速度が出ない」という点があります。ギア比がコンパクトなので最高速度は30km/h弱くらいです。
とはいえ、漕ぎ出しは軽いので20km/hくらいまでなら特別に踏み込む必要はありません。20km前後でゆるゆる進む分には最適なバランスと言えます。もともとこの自転車で速く進みたいというニーズが発生するとは思えませんし。
この自転車が4万円代とは…ジオスすげぇです。
よく分からないママチャリを買うくらいなら断然リーベがいいのではないでしょうか。お孫様の入学祝いにもよろしいのではないかと、アルベルトよりも喜ばれると思いますよ。
もし『いらない』ということになってもご自身で乗ってしまいましょう。80歳でも自転車に乗れる方は乗れます、長生きはいいことです。
ちなみにリーベは通販で買いました。購入先は楽天内のカンザキバイクです。
お店はどこで買ってもそんなに変わらないとは思うのですが、カンザキさんが一番メジャーなので整備状態やトラブル時の対応を考えれば安心かなぁ…と。
カンザキさんは公式WEBサイトでも通販を受け付けていますが、値段も送料も同じなので楽天の方で買った方が消費者としてはポイントが付いてラッキーです。楽天からだとクレジットカードも使えますからね。
リーベは特別に高い自転車ではありませんがホイホイと買えるほど安くもありませんので、少しでも還元率を上げるために<ハピタス>等のポイントサイトを経由することをおすすめします。
GIOS LIEBEに関する記事まとめ!
ブログ内で書いているリーベに関する記事を下にまとめました。・GIOSのLIEBEを買ったぞ!これは美少女中高生からシニアまで使えるおすすめ万能自転車だ!
・GIOSのLIEBEに付いているパーツを変更してさらに乗りやすくしました
・カスタムしたGIOSのLIEBEで50kmほど走ってみました
・GIOS LIEBEのカスタムマニュアル、最低限やることから魔改造まで
・LIEBEとMULTIWAY26を比較してみる
微妙に被っている面もありますが、読んで損をすることは無い内容にしています(自賛)。最低限「カスタムマニュアル」については出来れば目を通して貰いたいところです。
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