出来ないはずがない!リアディレーラーの調整!(特にスラム)

2015/06/22

自転車の知識

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「リアディレーラーの調整が出来ない」ということはありえないと思います。サイクルショップに一度も足を運んだ事の無い方でも時間さえかければ大丈夫です。目を瞑っていても出来る・・・とは言いませんが難しいことなど何もありません。

<追記>

別記事にもっと丁寧に書きました。

SRAM FORCE MediumCageの取り付けと調整

こちらの方が格段に分かりやすいです。





<やることなんて2つだけ!>

結論から書けば、やることなんて基本的には下の2つだけです。

・プーリーの位置を決める
・ワイヤーテンションの強さを決める

これしかやることはありません。

さらに言えば、プーリーの位置は目で正誤が確認できるものだったりしますので、実際の所ワイヤーのテンションの強さだけの話です。難しいことなんて一切ありません。下準備から丁寧に確認していけば誰にでも簡単に調整は出来るはずです。




※リアディレーラーの調整を始める前の確認

・チェーンの給油は済んでますか?

チェーンは給油をすると伸びますしディレーラーとの摩擦も違ってきます。ディレーラー調節後にチェーンが伸びると当然ですが調節もずれてきます。せっかく調整をするのですから無駄な手間は省くようにしましょう。リアディレーラーの調整はチェーンへの給油が終わった段階で行います。

まぁ難しい作業ではないので実際には後で給油をして再度調整してもかまわなところなのですが・・。

・シフターは開放されていますか?

個人的な感覚ですが、リアディレーラーの調整が良く分からないという方はワイヤーテンション以前のこの段階で失敗・・というか、ミスをしている事が多いように思います(※特にスラム)

シフターをワンクリックするとギアが重くなりますね。このワンクリックを続けると、完全にワイヤーが伸び(※ワイヤーが引っ張る力が無くなって)、ギアが一番外側(トップ側)に来るわけです。

リアディレーラーの調整はこの状態で始めるのですが、シフターが完全に開放されている状態(クリックしようとしてもスカスカで出来ない状態)になっていないまま調整を始めようとする方がいらっしゃいます。

シフターがクリック出来る状態にあるということは既にシフター内でワイヤーを引っ張っていることになります。この状態で調整を始めてしまうと、例えば10速のギアの場合であれば『9速までしかシフトチェンジできないんだけど?』といった状態になります。

慣れないうちはワイヤーを外し、確実にシフターが開放されていることを確認して下さい。スラムのディレーラーはこのクリック感がシマノより分かりにくいので解放しているつもりであっても1クリック残っていたりするんですよね・・・。

・ケーブル調整ボルトは押しこんでありますか?

ワイヤーのテンションを決めるのはこの部分です。このボルトを引っ張ってテンションを決めます。その場合当然ボルトを動かす事になる訳ですが、動かす余裕がなければ調整は出来ません。

ボルトの頭が出ない程度に押し込んでおきましょう。




<リアディレーラーの調整を始めよう!>

(1)プーリーを動かそう!

給油も終わっていますね?シフターは完全に解放されていますね?(ワイヤーも外れているはずです)、ケーブル調整ボルトも押しこんでありますね?これを確認したらプーリーを動かします。

チェーンが一番外側のギアに来ているはずですが、プーリーもそのギアの真下に来ていることを確認します。ちなみにフロントのギアはアウター(外側の大きいギア)にしておきます。

これは目視でクランクをまわして確認します、この時点でプーリーがずれている場合はクランクがスムーズに回りません。プーリーが外側に行き過ぎるとガタガタしますし、内側に行き過ぎるとギアが2枚に移動してしまいます。ボルトをマイナスドライバーで押しこんだり緩めたりしてちょうど良いポイントを見つけましょう。

(2)ワイヤーを留めよう!

外側のプーリーの位置を確認したら、次はワイヤーを留めましょう。ガチガチに留めると失敗しますのでワイヤーをあまり引っ張ったりせずに適当に留めます。

(3)シフトチェンジをして、ギアを軽くする

ワイヤーを留めたのでシフトチェンジが出来るようになりました。この段階でシフトチェンジを行います。ギアを一番軽くして内側までチェーンを運んでください。


(!)ギアが一番内側まで動かないんだけど?

この場合はワイヤーをきつく張り過ぎということになります。

このような状態になったら試しにワイヤーを指で触ってみて下さい、ガチガチでもう引っ張れない・・といった感じになっているはずです。(2)に戻ってワイヤーを少し緩く留め直します。内側にチェーンが移動出来るようになればもうワイヤーを外す必要はありません。

(4)プーリーを動かそう!(その2)

プーリーは2回調整する必要があります。

現在はシフトチェンジを行ってギアを一番軽い状態にしているはずです。この状態でプーリーの位置を調節します。ドライバーでボルトを締めたり緩めたりして調節します。ギアの真下にきたらOKです、もう動かしません。

プーリーは衝突でもしない限り基本的にずれないので、最短の場合は、ワイヤーを適当に留め直すだけで終わりますこれで半分の工程は終わりです。

(5)テンションの強さを決めよう!

ケーブル調整ボルトを動かしてテンションを決める作業です。

いきなりボルトを動かして調整したいところですが我慢します。ケーブル調整ボルトを動かす前に、シフトチェンジを繰り返してギアを往復させて下さい。この作業で全体の感覚を掴む事が大切です。

全体の感覚を掴んだら調整をしましょう。

ケーブルテンションがギアを一番重くしてから始めます、一番重くしたら、次は一段軽くしてみましょう。この状態でもしチェーンが浮くようなことがあれば調節ボルトを回してテンションを調節します。

この調節が終わったらもう一度ギアを最大まで軽くします。これは確認作業のようなものなのですが、ここで違和感があればそのテンションが間違っているということです。もう一度2枚目に戻してから調節ボルトを回してテンションを調節して下さい。

もし最大ギア数が10Sであれば、このように1→10→2→10→3→10・・・といった感じで往復を栗菓子ながらテンションを確認していきます。大抵の場合で4枚目くらいまでやればケーブルのテンションは決まるはずです。





ひとつひとつの作業を丁寧に

リアディレーラーの調整作業は不可逆的です。ワイヤーテンションを決めた後でプーリーの位置をずらすともう一度ワイヤーテンションを調節しなければなりません。「ここしかない!」というポイントを見つけた上で次の工程にうつるようにしましょう。『急がば回れ』というやつですね。

ひとつひとつを丁寧に行えば、仮に安価なディレーラーでも(素人にとっては)十分な変則性能を提供してくれます。

<このブログについて>

自転車関係のことについてアレコレ書いてたり書いてなかったりするブログ…でした。

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