そんな訳で日本のクロモリメーカーの15選です。日本のメーカー・ブランドなので当然ながら日本国内で購入することが出来ます。
間にちょくちょくと派生した記事も挟まっていますので時間のある方はついでに参照されて下さい。
① anchor / アンカー
(URL) http://www.anchor-bikes.com/ブリヂストンが展開するアンカー、やはり最初に取り上げるブランドはこちらではないでしょうか。
クロモリロードとして確実に素晴らしいモデルが「RNC7」。こちらのバイクは製造から塗装まで完全にジャパンメイドの貴重なモデルになっています。
ネオコットフレームという独自の手法で作られるこのバイクは独特な存在感を放ちます。理由は分かりませんが遠目で見てもネオコットだと分かるんですよ。不思議。
完成車価格で25万円程度(コンポーネントは105)。走れるクロモリフレームを求めれば最も候補に挙がるのがこちらではないでしょうか、カラーもオーダーできるので楽しいですね。
ちなみ埼玉県は上尾市にあるブリヂストンサイクルの本社工場で製造されています。
② MIYATA / ミヤタ自転車
(URL) http://www.miyatabike.com/日本を代表する自転車メーカーのひとつであるミヤタ自転車。かつてのような威光は残念ながら失われてしまいましたが、その存在感は今でも健在です。
フラグシップモデルはこちらの「Elevation Extreme」。
一見してアルミのような曲線を持つこちらのフレームは市販のものとしては世界最軽量のモデルになります。フレームセット価格は30万円程、Master X-Lightよりは安価ですね。
発売当初の納期は3ヶ月くらいだった(と思う)のですが現在では半年~1年となっているので中々に人気があるようです。ちなみにフレームの重量は1.6kgを下回っており非常に軽量です。
より現実的なモデルとしてラインナップされているものとしてはこういった「イタル」等のモデルがあります。
「Designsed in JAPAN」のアイコンがちょっとずるい気もしますが(※made in JAPANではありません)、この価格では仕方がないというものですね。こちらはスポーツタイプのバイクですが、ランドナータイプのクロモリロードも展開されています。
ちなみにイタルの価格は完成車で10万円程、ランドナー「アイガー」は13万円程となっています。
③ PANASONIC / パナソニック
(URL) http://cycle.panasonic.jp/家電メーカーから脱出しつつあるパナソニック、業績は厳しいながらも自転車事業は続いています。
一般的に販売されているのはシティサイクルですがWEB上から(サポートしている店舗もあります)POSというシステムを使ってフルオーダーフレームを作ることが可能です。
あまり話題には上がりませんが、こちらでラインナップされているスチールフレームは全てジャパンメイドの純粋国内メーカーです。
パナソニックの素晴らしいところは納期の早さとフレームの精度です。最短2週間という納期は国内のみでなければ不可能ですし、それが結果的に精度の高さに関わってくるわけですね。
ちなみに製造工場は大阪府柏原市にある「パナソニックサイクルテック」。こちらで全ての工程が行われています。
値段が控えめのモデルも多くパナソニックでしか見られないような機能が付いているモデルもあったりします。オーダーカラーも可能になっていますので現実的には非常に手堅い選択なのではないかと感じます。
もっと宣伝すればいいと思ったりしますが、あまりにオーダー数が増えても大変なのかもしれません。
④ TOYO FRAME / 東洋フレーム
(URL) http://toyoframe.com/泣く子も黙る東洋です。
日本においての伝説的競輪ライダー中野浩一選手を支えた言わずと知れた名ブランドです。海外との関係ではスペシャライズド・リッチーといった著名なブランドのフレームを手掛けていました。
パナソニックの下請け工場として初代の方がフレーム工場を設立したのがブランドの始まりです。チューブには全てカイセイパイプを使用、精度の高さは折り紙付きです。
「(ライダー次第で)クロモリフレームでもロードレースに出れる」とはよく聞く言葉ですが、実際にレースで見かけるクロモリは東洋かオーダー品くらいしかありません。
⑤ TESTACH / テスタッチ
(URL) http://tsss.co.jp/web/知る人ぞ知る(?)日本の自転車メーカー。
1999年創業と比較的に若い会社ですが製造はOEMを使ってTOYOに委託しているので問題ないでしょう。日本人の体型に合わせたジオメトリと幅広いサイズ展開知られています。
クロモリチューブは当然ながらカイセイのみ(TOYOがカイセイを使っているためです)、ルックスとしてはTOYOよりもとっつきやすい印象ですね。カラーリングも豊富なので楽しいです。
アイコンバイクは「テンス」、こちらのモデルにはカイセイ019が使われています。
販売先の東京サンエスはテスタッチだけでなく結構な数のクロモリフレームメーカーを扱っています。WEBサイトからカタログを眺めて下さい。
<東京サンエスURL>
http://tsss.co.jp/web/
⑥ MAKINO / マキノサイクルファクトリー
(URL) http://www.makino-cf.com/某自転車漫画で知名度が一気に上がった印象のあるマキノサイクルファクトリーです。
こちらはメーカーではなく工房ですので完成車を即買いできるわけではありません。あくまでもオーダーですし、パナソニックのように「最速2週間」ができるわけではありません。
ロードよりも競輪の印象でしょうか、現在も数百人という数の競輪選手が顧客にいらっしゃるそうです。
フレームオーダーは中々に敷居の高い行為だと思いますがマキノは試乗車もいくつか用意されいるそうなので一度足を運ばれてみるのは悪くないと思います。
ちなみにお店は千葉県の我孫子市に存在しています。
「マキノサイクルファクトリー」
〒270-1164 千葉県我孫子市つくし野7-1-30
⑦ CHERUBIM / ケルビム
(URL) http://www.cherubim.jp/フレームビルダーとしては日本で最も有名なケルビムさん。
引き続いてファクトリー系のブランドです。日本には非常に多くのビルダーさんがいらっしゃいますがとてもではないですが把握しきれないので一例としてピックアップ。
オーダーフレームはかなり高額ですがフレームセットとしての販売も少数ながらあったりします。
⑧ GIRAFFE / ジラフ
http://www5c.biglobe.ne.jp/~gira_zt/海外を見据えた自転車ユーザーで有名なフレームビルダー。ロードバイクよりもMTBといったイメージが強い気もしますがロードバイクフレームのオーダーも可能なので間違いではないでしょう。
ひたすらに頑丈、 世界規模のツーリングを計画するのであれば真っ先に候補に挙がるのがこちらではないでしょうか。
キャリアの制作も受注しているのでより自身の都合に合わせたツーリングバイクを作り上げることが可能です。
⑨ EMPEROR / 丸石サイクル
(URL) http://www.maruishi-cycle.com/lineup/ちょっと現実路線(?)に戻ります。丸石サイクル伝統のスポーツバイクブランド「エンペラー」です。
アイコンバイクは「ツーリングマスター」 、絵に描いたようなクラッシクテイストのある正統派ランドナーですね。フロントギアが3枚になっているので重い荷物を運ぶことも容易でしょう。
泥除けからトゥクリップまでついて完成車価格で11万円という中々のお買い得価格になっています。
関連記事 「クロモリランドナーに興味のある方に贈る有名メーカーの代表バイク10選」
⑩ ARAYA / アラヤ(新家工業)
(URL) http://araya-rinkai.jp/丸石サイクルが来たらやはりこのメーカーでしょう、『日本の自転車』アラヤです。
日本で初めて自転車用の木製リムを製造した100年以上の歴史をもつ老舗企業。アラヤが送り出した「ツバメ自転車」は日本を代表する工業製品の一つとして数えて良いのではと思います。
スポーツロードやクロスバイクも展開されていますが、基本的なテイストはあくまでもクラシックですね。
ランドナーやプロムナードハンドル(※要するにママチャリです)といったものもラインナップされているストイックな自転車メーカーです。
⑪ VIGORE / ビゴーレ
(URL) http://vigore.co.jp京都の端に店舗を置くクロモリ専門のフレームメーカーです。
中心部からはかなり離れていますので観光ついでに・・とはいかないかもしれませんが、地下鉄で行ける範囲にはありますので行こうと思えば問題なく行ける位置でしょう。ちなみに隣に同志社中学・高校があります。
流石京都といいますか、全体的にお洒落です(まずブランドの名前がお洒落)。「山と旅の自転車」は一時期買おうかどうか悩みました。
⑫ MULLER Japan / ミューラー
(URL) http://mullerjapan.com日本は三重県に会社を置くクロモリ専門メーカー。非常に美しいフレーム作りが特徴で、レース仕様のものからクラシックな街乗りバイクまで幅広い種類のフレームが展開されています。
写真のモデルは「ML853」、その名の通りチューブにレイノルズ853が使用されています。値段はフレームセットで22万円程、中々にいい金額が求めわれます。
⑬ Khodaa Bloom / コーダーブルーム
(URL) http://khodaa-bloom.com/超軽量なアルミフレームで有名なコーダーブルームですが、こっそりと(?)クロモリフレームラインの「GIGLIO」が生産されています。展開は1種類のみ、フレームセット価格は25万円程。
ちなみにコーダーブルームは2016年から全250色という驚愕のカラーリングオーダーを始めています。
⑭ Rockbikes / ロックバイク
(URL) http://rockbikes.jp/クラシックが主流である日本のクロモリロードバイクにおいて異色を貫くロックバイク、その名が冠する通り正にロックなメーカーです。
ちなみにフジにお勤めだった方が設立したブランドです。
荒っぽく言ってしまえばファションバイクなのかもしれませんがそれでもやっぱりカッコよいです。カラーリングはセンスに溢れていますし、公式サイトの写真なんて映画のワンシーンのようで痺れます。
⑮アートサイクルスタジオ
(URL) http://item.rakuten.co.jp/artcycle関連記事「アートサイクルスタジオの完成車「S770」を買ってみました」
買った手前無視も出来ないといいますか。
値段から考えれば悪くないですし特に後悔もありませんが、今考えればもっと上のものを選んでもよかったかなぁ・・・と思うところはあったりします。「(次のバイクを買うために)フレームが折れるくらい使い倒そう」と考えながら過ごしています。
以上で15選は終了です。
下のリンク先は海外ブランドのクロモリを紹介している記事です。
関連記事「クロモリロードに興味のある方に贈る海外のフレームメーカー15選」
日本のメーカーが全体的にストイックになってしまったので、こちらはバランスをとるためにレジャー的な雰囲気が強いブランドを集めてみました。
0 件のコメント:
コメントを投稿