流通が大きく拡大した現代社会では個人が当然のように海外から商品を取り寄せることが出来ます。
国が違えば物価も違う、製造国から買えばそりゃ安いということで、今ではかなりの商品を安く手に入れることが可能になりました。何とも便利な世の中です。
…とはいえ、どうしても値段だけでは対抗できないものがあるのは事実です。
そういった「安かろう悪かろう」を防ぐために『ここにはおカネをかけておこう』ということは知っておいて損をすることはありません。
まぁ無駄遣いも楽しいですけどね…。
・フロントライト
フロントライトはユーザー毎に利用頻度が大きく別れます。通勤・通学といった日常使用であれは必須ですが、趣味としてのロードバイクとかだと実は不要なこともシバシバです。夜走らなければいいだけですので。
そういった事情もあり安く済ましてしまう場合も多々ありますが、フロントライトはそれなりにおカネをかけておくのが正解です。
単純に安全性という意味もありますが、コストとパフォーマンスのバランスで見ても安すぎるものは損になることが多かったりします。
例えばですが、キャットアイのエントリーモデルとして売れているライトは2000円くらいで400カンデラ程度の性能です。
じゃあその上位モデルで6000円くらいのものは1200カンデラなのか…というと4000カンデラくらいの性能があったりするんですね。
値段3倍で性能3倍なら「トントン」ですが、値段3倍で性能10倍になったりするのがフロントライトです。比較をすればどちらが得であるかは言うまでもありません。
4000カンデラくらいあればそこらの電池式の懐中電灯をはるかに超える明るさがありますので非常用ライトとしても十分に機能します。
というか実際のところライトはこれくらいの光量がないと機能しません。最近の車のヘッドライトは相当に明るいので4000カンデラくらいないとこっちが潰されます。
個人的におすすめするのは充電と市販乾電池の両方に対応できるものです。
・充電と市販乾電池の両方に対応できるライトを見る
ちょっと重いのが難点ですが、市販乾電池が使えるので『いざ』というときに頼りになります。日本は世界随一の災害大国ですからね…。
・サイクルショーツ(レーパン)
サイクルショーツに関してはdhbのAeronがいわゆる「コスパ最高」というやつです。これはアドレスがちまちまと変わるのでwiggle内から検索して下さい。
http://www.wiggle.jp/
確かにお安いショーツではありません。
最近だと2000円もあればサイクルショーツは買えますからね。7000円8000円という値段に躊躇してしまう場合も少なくないと思います。
とはいえ、このショーツは安物の3倍の値段を出しても決して惜しくはないものです。安いものだと耐久性も無いため長いスパンで考えればこちらを買ってしまうのが最善の選択でしょう。
通販なのでどうしてもサイズ感が難しいですけどね…。
・鍵、セキュリティ
鍵は本当にめんどうですよねぇ。窃盗に対する罪はもっと重くしないとおかしいんじゃないですかね。自転車に限ったこともでありませんが日本は窃盗に対する罪が軽すぎる。
『盗まれるの嫌だから高級車には乗らない』という人もかなり多いのではないかと思います。そう考えれば経済効果としての損失があまりにも大きいというもの。一罰百戒の逆になっていますよ。
まぁ車はさて置き自転車です。
自転車の鍵はセキュリティ性と重量の等価交換です。しっかりしているモノを選べば重量が増えて負担になり、軽いモノを選べば安全性が下がって不安感が増します。
このバランスの中で「最大公約数」を取ろうとするとABUS Bordo LITE 6055 MINIがおそらく最も近い回答になります。
これについては詳しい記事を書いています。
<関連記事>
ABUS Bordo LITE 6055 MINIを買ってみました
とりあえずこれを買っておけば後々困ることはないんじゃないかと…あとはクロップスのQ3でも追加すれば体制は整います。
現実として2kgもあるような鍵を携帯するのはナンセンスです。そんなことをするくらいなら盗まれてもいいような安い自転車に乗った方がいいです。
・タイヤ
『どうせ買うならいいモノを買った方がいい』の筆頭がタイヤです。あまりに安物だとパンクしやすいですし、中途半端な安物だとグリップ性に劣るため転倒する危険が無きにしもあらず。ケガをする方が高く付きます。
タイヤに関しては好みの面もありますが個人的に強くおすすめするのはPirelli(ピレリ)です。
これもwiggleで買うと安いかな…。
http://www.wiggle.jp/
ピレリのP ZEROとかを使うと『もうチューブラーいらねぇんじゃねぇの?』と思えます。コンチネンタルとかは硬いので単純に丈夫で長持ちだったりするのですが乗り心地を優先するのであればピレリになります。
ピレリを使っていると通アピールも出来ますな!
・ヘルメット
ヘルメットに関しては「必ずしも」というわけではありませんが近年面白いものが発売されまして。今までのヘルメットは内側が発泡スチロール製だったのですが、トレック傘下のボンドレガーからセル素材を使用した次世代ヘルメットが発売されました。
・ボントレガー WaveCel ヘルメット
https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP/what-is-wavecel/
実験計測だと脳震盪を従来の発泡スチロールヘルメットより48倍防いでくれるそうです。怪しげな通販番組みたいな数字ですが、トレックであればそのようなことは無いでしょう。
発泡スチロール製より重量は増えますがその程度のことで高い安全性が確保できるのであれば躊躇う必要もありません。
谷垣さんとかもこのメットを付けていれば違ったのかもなぁ…なんてことを考えてしまいますね。
発泡スチロール製のヘルメットということであれば安物でも問題ありません。2000円の中華でも20000円のイタリア製でも素材は同じです。きちんと締めていれば後はブランドに対する自己満足の話です。
・ビンディングペダル
ペダルは(シマノ製であれば)そうそう壊れませんので高いものをバシッと買うのが正解です。SPD-SLであればアルテグラグレード以上、SPDの場合は最高グレードのM9100を買いましょう。これくらいのグレードであれば不要になってもヤフオク・メルカリ等の個人売買でかなり回収も出来ます。
・アルテグラグレードのSPD-SLを見る
・SPD M9000を見る(廃盤になりました)
・SPD M9100を見る
まぁ最初はどうしてもエントリーグレードになってしまうとは思いますが『エントリーの次はミディアムグレードを~』というのは絶対にやめましょう。エントリーグレードに満足できなくなったら次はハイグレードです。
ちなみにフラットペダルであれば中華で問題ない…というかむしろ中華が最高です。
・バーテープ
300円で買える物もあり、3000円で買えない物もあるのがバーテープ。ここにもおカネはかけた方がいいですね。対効果費用としてタイヤの次に高いのがバーテープです。同じようなモノのくせに全然違うんですよねぇ…。
バーテープの交換なんて年に1回もしませんので(個人的には2年3年くらい普通に使います)、長く使うのであれば最初に3000円出すのは決して惜しくはありません。
おすすめのバーテープは圧倒的にリザードスキンです。
・リザードスキンのバーテープ(薄い方)を見る
・リザードスキンのバーテープ(厚い方)を見る
迷ったら厚い方がいいですね、握っていればそのうち潰れますので。
ちなみにリザードスキンはグリップもいいですよ、グリップのおすすめは「Peaty」です。
ハンドルに関して個人的な話をすると、バーテープは二重巻き…というかジェルパッドを下に巻いて振動吸収性を上げています。
・ドロップハンドル用ジェルパッドを見る
これも結構お高いのですが…まぁバーテープより長く持つので買って悪いものではありません。たまにwiggleでセールをやっているのでタイミングが良ければ1500円くらいで買えます。
http://www.wiggle.jp/
これに関しては振動を吸収出来れば何でもよいので他の素材で代用できるのであればそちらを使っても何も問題もありません。
まとめ
以上の部分がおカネをかけた方がいいところです。一応まとめておくと…
・フロントライト
・サイクルショーツ
・鍵
・タイヤ
・ヘルメット(※WaveCelを買うなら)
・ビンディングペダル
・バーテープ
といったラインナップです。
他は何かあるかなぁ…。
ウェアは必ずしもというわけではありません。高いモノの方が確実に良く出来ていますが、夏場とかは実際のところタンクトップ一枚の方が楽だったりします。
シューズも相性があるので高ければ高いほど良いということにはならず…高いものは基本的にソールが硬いので慣れない場合はキツイです。サドルなんかはもう相性でしかないしなぁ…。
強いて言えばインナー関係でしょうか、自転車のような発汗が多いスポーツは下に何を着るかが重要になりますので上よりも下が大事です。
ちなみに「おカネをかけなくてもいいところ」に関する記事も書いています。
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安くても十分に使えるよ!アリエクでお薦めする自転車関連パーツ・アクセサリー10選
こちらの方が需要としては高いかもしれませんね。
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