実家の方で新しくお犬様(ビーグルのオス)を飼うことになりまして。
この子が逃げること逃げること。既に3回脱走しています。脱獄王です。ゴールデンカムイです。
まぁこれについては飼っている側の人間が頭悪いので彼の罪ではありません。なにせ「リードを首輪に繋ぎ忘れた」というのが3回ですから。そりゃ逃げるに決まってます。
…というわけでairtagを買いました。本来であれば人間の方を捨てたいところなんですけども。家族仲良くありません。中身が違いすぎてコミュニケーションが成立しません。
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さてairtagですが、結論から書きますと「犬を飼っている方は買った方がいい」です。まぁiphoneを所有していることが前提にはなりますが(iphoneが無いとairtagは使えません)。
airtagは完璧なツールではありません。むしろ不完全な要素の方が多いでしょう。あまり知られていませんがairtagはGPS追跡ではありませんのでスマホのようなことは出来ません。
airtagは簡単に言えば『Bluetooth情報を発信して周囲にあるiphoneを補足する道具』です。周囲に存在するiphoneを利用して間接的に位置情報を拾うわけですね。
要するに、airtagは周囲にiPhoneを持っている人が存在しないと何の意味もありません。
そのようなわけで原則的に市街地でなければ有効になりませんし、犬や猫のような「移動するもの」に対しての捕捉能力も低いです。動かれたらiPhoneの有効範囲から出てしまいますからね。実際にappleも『airtagでペットを探さないで』とアナウンスしています。
ついでに書けばairtagは特定のiPhone1台としかペアリングが出来ません。つまり『1個のairtagを付けた犬を家族全員のiphoneで追跡する』ということは不可能です。4台のiphoneで追跡したい場合は4個のairtagが必要になります。
Airtagちゃんの性能はこのような中途半端なものです。その辺のことは事前に調べて全て分かった上で買いました。
まぁ…あれなんですよ、中途半端であっても「無いよりは絶対にマシ」なんです。
『そんなの当たり前じゃん』と思われる方しかいないと思いますが、実際に脱走されて「さぁどこを探すか」となったときの不安感・疲労感といったストレスが5000円で軽くなるなら安い買い物なんですね…本当に…。
それにGPSトレーサー使ったからといって結果的にベストになるとは限らないんですよ。
GPSは位置情報を発信し続ける機械なので「電池がどれくらい持つのか」というウィークポイントがあります。ペットなんていつ逃げるのか分からないんですから。常時GPSトレーサーを付けるとしたら2個買わなきゃです。
そうなると「電池が切れる毎にトレーサーを取り付け変える」という作業をすることになるわけですが、そもそもとしてそんなマメなことが出来る飼い主は犬を脱走させるなんて基本あり得ないわけです。
ワタクシの実家を例に出せば、仮にGPSトレーサーを100台プレゼントしたとしてもアイツラであれば100%の確率で『バッテリー充填とかめんどくさいし、もう犬は逃げないよ、逃げても見つかるよ』と全部ゴミになります。
まぁこいつらは極端な例ですが、結局のところ最大の敵となるのはヒューマンエラーです。人間側がダメならどんな道具を使ってもダメです。
Airtagはその点において優秀です。なにせバッテリーが一ヵ月持ちます。毎日実家に顔を出して充電するのはかなり大変ですが、月に一度電池交換をするくらいであれば問題ありません。
GPSトレーサーは高機能な分故障も怖いです。Airtagは基本的にはBluetooth情報の送受信をするだけの簡単な道具(※ロードバイクで例えればケイデンスセンサーのようなもの)なのでそうそう壊れることはありません。
…と、そんな感じで何やかんや言ってもペット用にAirTagはアリだと思うわけです。
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