ジェイミスの2020年モデルがかなり面白いのでまとめてみる

2019/09/23

クロモリロードバイク

t f B! P L
2019年の秋口に入ったことで様々なメーカーが2020年モデルを公表しています。

ジェイミスもその例にもれません。そういえばKONAも公開していましたね。19年の公開は相当ゆっくりでしたが今年はクイックです。


…で、ジェイミスさんなのですが、このメーカーは「ここが変わりました!」とか教えてくれないので自分でサイトを見て比較しなければいけなかったりします。

まぁ比較して分かるのであればいいのですけれど、ジェイミスは過去情報を完全に消去するため「昨年のモデルはどんな感じだったのか」ということを自分で覚えておかないといけないのです。KONAとかはアーカイブで保存・公開されているのでそんな手間は不要です。

何ときびしい…こんなんユーザーが覚えてるわけないでしょうに。

とはいえまぁ何から何まで紹介する必要なんてないですし。覚えている範囲でジェイミスの2020年をいくつか紹介してみたいと思います。


セクエルのバリエーションが増えます

はい、もちろん最初はセクエルの話ですよ。

2019年にデビューしたセクエル君は当初2種類(色違いが2台)という展開でしたが、2020年のセクエルは6種類と大幅に拡大します。

具体的に書きますと「S1」「S2」「S3」という3つのグレードでの展開です。
http://www.jamis-japan.com/sequelseries.html

2019年に発売された元祖セクエルが「S2」という名称になり、S2からコンポーネントのグレードを上げたものが「S1」、S2からコンポーネントとフレームのグレードを下げたものが「S3」となります。

うん…どうやらこれはS2を買うべきみたいですね。一番買ったらだめなのがS3、次に買うべきではないのがS1です。

S1とS2の違いはカラーリング・コンポーネント・泥除け付いてる・ホイールのリムが違う等々ですが、コンポーネントになぜかシマノSLX M7000が使われております。

えぇ…この前M7100にアップデートしたじゃないですか。なぜ今M7000を…しかも評判がよろしくなかった(小声)M7000をなぜアッセンブルするのか分からないです。


まぁたぶん在庫が余ってて安かったんでしょうね。セクエルに高性能コンポーネントなんてのっけても仕方がないのですけれど、だからといって今M7000を選ぶのはなんだかちょっと…。

お値段もS2と比べて5万円も高いのですよ(165000円)。リムの価値がどの程度なのか分かりませんので断言は出来ませんが、普通に考えれば165000円は「無い」でしょう。

S3については買ったらダメと断言できます。

チューブがレイノルズじゃなくなりますしコンポーネントがAltus(M2000)にまで下がってしまいます。これでお値段がぐぐっと下がるなら分かりますが、S2と比べて2万円しか下がりません。

S1にしろS3にしろ耐費用効果がよろしくありません。そんなわけで買うならS2です(日本で何人が買うのか分かりませんけど)。

ベンチュラにディスクブレーキモデルが追加です

これ面白いですよ。

まだ内容を読み込めていませんが、アルミのディスクブレーキで重量が9.5kgしかないようです。相当に軽い数字ですこれは。

・VENTURA A1
http://www.jamis-japan.com/ventura-a1.html

いやいや…本当に9.5kgなんですかね。カーボンフレームの105油圧とかでも9.5kgくらいあったりするものなのですが。どこで軽量化してるのかいまいち分かりません。

ワイヤー引きですが中々に食指がそそられるロードバイクです。この9.5kgが本当であるならちょろっとパーツを変更すれば9kg切りますからね。

まぁ、ガッツリと最先端のアルミフレームを楽しみたいのであれば流石にCAAD13とかを選んだ方がいいと思いますけれども。


ちなみにネット情報ではCAAD13リムブレーキモデル(48サイズ)が8.4kgだそうです。

リムブレーキとディスクブレーキの重量差は一般的に500g~800gくらいあります。単純に重量だけを比較したら実はベンチュラディスクとCAAD13ディスクはさほど変わらないのかもしれません。

元祖グラベルロードであるレネゲードの選択肢がさらに豊富に!

わけがわからないくらいに増えています。

羅列すると以下のような感じになるのですが…

・RENEGADE EXPAT
・RENEGADE EXPLORE
・RENEGADE S
・RENEGADE A
・RENEGADE C

いやいや、これ売る方も把握していなかったりするんじゃないですかね。

SとAとCの違いは簡単です。Sはスチール(※要するにクロモリ)、Aはアルミニウム、Cはカーボンです。S・A・Cでピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが攻殻機動隊ではありませんよ。

言うまでもなくCがお高いです。最も高額なのがC1で46万円、C2とはカーボン素材とかホイールが違うみたいですね。

…で、ここまでは良いのですがEXPATとEXPLOREの存在意義がよく分からないことになっています。

例えばRENEGADE S4とRENEGADE EXPATは内容ほぼ同じだったりします。

・RENEGADE S4
http://www.jamis-japan.com/renegade-s4.html#res4rootbeer

・RENEGADE EXPAT
http://www.jamis-japan.com/renegade-expat.html#chacoal

S4が9SでEXPATが10Sという違いはありますが、であればEXPATをS3という名称にした方が分かりやすいと感じるのが当然でしょう。

そしてS3はS3で別に存在しているのです。

・RENEGADE S3
http://www.jamis-japan.com/renegade-s3.html

なんという分かりにくさ…。

ぼくはジェイミスの中の人でもなんでもないのでこんなことを書くのもあれですが、EXPATとEXPLOREは2019年までにラインナップされていた「売れ残り品を並べている」と考えて良いと思います。

『2020年からもっと分かりやすい名前にしよう!』ということでS・A・Cを追加したにも関わらず、EXPATとEXPLOREの売れ残りをそのままにしているものだからこんなことになっているわけです。たぶん。

以前まではEXPATがスチール(クロモリ)でEXPLOREがアルミという分類だったんですよ。S・A・Cの方が分かりやすいので戦略としては正しいと思いますがなぜこんなことを…。


そんなわけで(?)、基本的にはS・A・Cから選んで良いところです。

ただ、売れ残り品であるEXPAT・EXPLOREであっても下位グレードのS・Aよりは高性能なパーツが使われているため全く存在価値がないわけではありません。もしうまいことセールに遭遇するのであればEXPAT・EXPLOREの方が正解になる場合も多々あるでしょう。

改めてまとめておくと、こんな感じになります。

・スチール(クロモリ) → RENEGADE S / RENEGADE EXPAT
・アルミ → RENEGADE A / RENEGADE EXPLORE
・カーボン → RENEGADE C

最初からこう書いてくれればいいのに…


あぁー、もうここまで来たら全部まとめてしまいましょうかね。

RENEGADEのスチール(クロモリ)

・EXPAT Claris → レイノルズ520 / Claris R2000
http://www.jamis-japan.com/renegade-expat_purple.html

・S4 → レイノルズ520 / SORA R3000
http://www.jamis-japan.com/renegade-s4.html#res4rootbeer

・EXPAT → レイノルズ520 / Tiagra RD-4700
http://www.jamis-japan.com/renegade-expat.html#chacoal

・S3 → レイノルズ520 / GRX RX400
http://www.jamis-japan.com/renegade-s3.html#1

・S2 → レイノルズ631 / GRX RX812
http://www.jamis-japan.com/renegade-s2.html

・S1 → レイノルズ631 / GRX RX812 ※その他パーツがS2からUPDATE
http://www.jamis-japan.com/renegade-s1.html

RENEGADEのアルミ

・A1 → 6061アルミ / Claris R2000 ※フォークがECOじゃない
http://www.jamis-japan.com/renegade-a1.html

・EXPLORE → 6061アルミ / SORA R3000
http://www.jamis-japan.com/renegade-explore.html#1

RENEGADEのカーボン

・C2 → T700モノコック / GRX RX810
http://www.jamis-japan.com/renegade-c2.html

・C1 → M30モノコック / GRX RX810 ※その他パーツがC2からUPDATE
http://www.jamis-japan.com/renegade-c1.html


こんな分類作ってるのぼくくらいなような気がします。

個人的に選ぶとしたらS2です。

チューブがレイノルズ631ですし、見かけるようで見かけない絶妙なフレームカラーが美しい。650ホイールであれば2.1インチまでのタイヤが使えるそうですよ。グラベルやるならこれくらい欲しいですよね。

「S2」のロゴがダサイのが難点でしょうか、まぁS2に限ったことでもないわけですが。

なぜシートチューブに入れるんでしょうね?そんなことをアピールして何の意味があるのかと、リアのステーに小さく書いておけばいいのに。

そう考えれば敢えてEXPAT Clarisとかを選んでコンポーネントを総とっかえしてしまうというやり方もありそうな気がします。

ちなみにGRXはシマノが新しく販売するグラベルロード用のコンポーネントですね。RX810とRX812の違いはフロントがシングルかダブルかの違いです。

ラインナップからスラムが消えたのは残念だなぁ…。

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