GUSTO(グスト)をなめていたことを謝罪したい、RCR Teamは『買い』だ

2018/12/15

ロードバイク全般

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ロードバイクを長く趣味にしていると変なところで繋がりが出来るといいますか、よく分からないコミュニケーションが発生することがあります。元来とてもじゃないですが社交的な人間ではないのですけども。

今回知り合いの知り合いの知り合い(※赤の他人とも言います)から何故かGUSTOに乗せてもらう機会を頂きました。

すごいです、GUSTO。

GUSTO(グスト)をなめていたことを謝罪したい

ロードバイクファンであればとりあえず"GUSTO"という名前はどこかでご覧になったことがあることでしょう。

そしてかなりの方が『ファミレスかよ』と内心突っ込まれたり、間違って名前を流し覚えしてしまっていたりするのではないでしょうか。ガストでもゲストでもガクトでもありません。グストです。

ロードバイクは何だかんだ言っても機材の世界であることは否めず、特に日本だと有名メーカーがちやほやされる傾向があるのでこのような現象は至って自然なのだと思います。基本的には「売れているモノ=良いモノ」です。マイナーなものが相手にされないのは仕方がありません。

実際スポーツバイクブランド(※ロードバイクだと特に)なんてものはろくでもないものがちらほらです。

ご存知の方も多いと思いますが自社で作っているフレームなんてごくごく少数です。他メーカーから買い取ったものに名前だけ付けて売ったりなんてのもあります。

新しいブランドの立ち上げにしても、かつて有名だったレーサーからネーミングライツを買い取れば完全無名の町工場であっても『なんかそれっぽいブランド』を立ち上げる事ができます。

事情としては様々ですが「よく分からないブランドには手を出さない」というのは圧倒的に正解です。『聞いたことないメーカーなんてどうでもいいよ』となるのは至って正常と言えましょう。

…が、GUSTOは違いました。これをスルーするのはロードバイクファンとして失敗です。


誤解を恐れずに書きましょう、ドグマよりいいです。マジで。

もちろんロードバイクの『良い悪い』は環境と使用目的によりますので何から何まで優れているわけではありません(というかそのようなものは存在しません)。

「自分本気でレースやってるんで、バイク重量なんて関係なくガシガシ踏めるんで」という方は流石にドグマやSタマの方が良いのかもしれませんがホビーライダーでそんな方は1%です。

大抵の方は「それなりに楽しめて運動不足解消になればいいです」といった感じなので、こういった場合はドグマを買っても機能的には意味がありません。まぁ所有欲は最高に満たせますが…。

我々のような大部分のゆとりライダーが求めるものはいわゆる「普通に良い」と呼ばれるものなのです。そしてそれを非常に高い水準でクリアしているのがGUSTOです。


では本題に入りましょう。

今回乗せていただいたのは「RCR Team Elite」というモデルです、上の写真のヤツですね。メーカーとしてはエントリーモデルの立ち位置らしいです。

<参考>
RCR Team Elite(GUSTO JAPAN)
http://www.gustobike.jp/2019-rcr-team

写真を撮り損ねたので展示会の流用ですがこの辺はスルーでお願い致します。

RCR Teamは『買い』だ

このモデルの何が良いのかといえば「とにかくバランスがいい」のです。加速もいい、巡航性もいい、安定性もいい。これが18万円?完成車で?ジャイアントより確実に上ですわ!

…とはいえそんなありふれた単語を並べただけでは何の説得力もないのでもう少し専門的な話をしていきましょう。

RCR Teamで注視する必要があるのはフロントフォークとジオメトリです。


フロントフォークが逆方向に曲がってるんです。


側面から見るともっと分かりやすいでしょうか、猫の前脚みたいですね。ここまではっきりとした逆曲がりのフォークは中々ありません。

他の例としてはイタリアメーカーやディスクロードでそれっぽいのはありますが、あれらは大抵の場合でがっつり太いので実際にはストレートフォークとさほど変わりません。RCR Teamのような細い逆ベントは珍しい。

そしてジオメトリは超コンパクト+超低重心仕様。

ホイールベースをぎちぎちに詰めてBBドロップを相当落としています。BBドロップは何故か記載がありませんが(写真を見る限りでは80mmくらいまで落ちてると思われる)、ホールベースはホリゾンタルTT525mmに対して943mmと異様なまでに短くなっています。


RCR Teamは「逆ベント細フォーク」+「超窮屈ホイールベース」+「超低重心BB」という極めて変態的なフレームと言えましょう。

…で、こんなにもよく分からないフレームにも関わらず加速が良くて巡航性が良くて安定性が高いんです、気持ち悪いくらいに。なんなんだこれは…もう魔法としか思えない。

このフレームを開発したエンジニアは天才ですね、このタイプのフレームは今後の新しいスタンダードになるような気がします。

現在のところGUSTOにはTeamの他にDUROというモデルがあるようですが…。

<参考>
RCR DURO(GUSTO JAPAN)
http://www.gustobike.jp/2019-rcr-team-duro

こちらを試してもいないのに無責任に書いちゃいますが圧倒的にTeamを推します。DUROは(多分)他でも買えるフレームですがTeamはGUSTOでしか買えませんものー。

GUSTOのすごさはカーボン素材がT1000だとかコンポが105だとかそんなことではありませんね。コスパと言えば…まぁコスパなのでしょうけれど見ないといけない部分が違います。

以前の記事でエントリーバイクとしてジェイミスのベンチュラを勧めたものがあるのですが…

<参考>
2019年の「コスパ最高ロードバイク」はJAMISのVENTURA SPORTと言わせてくれないか

この気持ちに変わりはありませんが20万円という金額が出せるのであればRCR Teamをおすすめします。

<このブログについて>

自転車関係のことについてアレコレ書いてたり書いてなかったりするブログ…でした。

現在は新しい方に移行しているのでこっちではどうでもいいことを書いていたりします。

・新しい方のブログ
https://hitoriroadbike.blogspot.com/

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