こんなことやってるのは日本でも2人3人くらいだと思いますからね…。
リアキャリアにTern Cargo Rackを選ぶ理由
リアキャリアにTern Cargo Rackを選ぶ理由は以下の3つがあります。- 見た目がいい
- 天板のパイプ径が太い
- キャリアの位置調整が出来る
ではこれらについて簡単に書いていきましょう。
見た目は好みの問題なので省略しますが、天板のパイプ径が太いということは大きなメリットです。前にもどこかで書いているのですが、Tern Cargo Rackのパイプ径はオルトリーブのパニアバッグにがっちり食い込む太さになっています(アタッチメント不要で取り付けることが出来ます)。その他大勢のキャリアはパイプ径が細いんですよね。
オルトリーブのパニアバッグはアタッチメントが付いているのでパイプ径が細くても調節出来ますが、その他の多くのパニアバッグはそんな気の利いたものは付いていません。
そのようなわけで、その他の多くのパニアバッグを「パイプ径が細いキャリア」に取り付ける場合はがっしりと固定が出来ないわけです。バッグの固定度が甘い場合は慣性が強く働きますので走っていてかなりのストレスになります。これは気持ちよくありません。
『じゃあパイプ径が太いキャリアを使えばいいんじゃないの?』となりそうな気もしますが、パイプ径が太いキャリアは探すのが大変なんです。商品情報にそんなもの書いていませんからね…。
結局のところパイプ径が太いキャリアはTern Cargo Rackくらいしかないんじゃないかなと。
…で、ここから先が重要なのですが「Tern Cargo Rackは小径車用のリアキャリア」なんです、対応ホイールサイズとしては24インチまでですね。
<参考>Cargo Rack™
https://www.ternbicycles.com/jp/gear/471/cargo-rack
そうなると『おいおい700Cだと使えねーじゃん』となるわけですが、Tern Cargo Rackは20インチと24インチに対応させるために分解式になっているのでパーツをちょっとカスタムすれば700Cでも使うことが出来ます。
このカスタムの過程が重要なのですが、24インチキャリアを700Cに対応させようとすると必ずキャリアをセットバックすることになります。キャリアの位置は斜め方法に動きますので上方向に移動させれば自動的に後ろ方向にも動くことになりキャリアが後ろに下がります。
キャリアがセットバックされるということは、当然ですが取り付けるパニアバッグの位置も後ろに下がることになります。こうすることでペダルを踏むときに踵とパニアバッグが接触することを防ぐことが出来るわけです。
また、キャリア位置が後方だとより天板を広く使えるようになります。まぁ天板の面積が変わるはずはありませんが、ステーも天板の一部だと考えれば面積が広くなると言っても間違いではないでしょう、多分。
そして、このカスタムを行うと「キャリア位置の高さ」も自分で設定できるようになります。
一般的なキャリアは大抵が一体型になっていますのでキャリアの高さ位置を選ぶことが出来ません。大抵の場合でタイヤと天板の間にクリアランスが出来てしまいます。これは見た目としても良くないですし、バイク全体の重心を考えると機能としても良くありません。
ミニバンのCMではありませんが乗り物に荷物を積む場合は"低重心"が基本です。自転車は人力でせっせと進むしかない道具なのですから"多少"快適にするだけでも長い目で見れば大きな恩恵となります。
そのようなわけで、Tern Cargo Rackをカスタムして使用することは様々な面で合理的であると言えるわけです。
欠点としては耐久性が不安なところでしょうか。まぁこれはカスタム内容次第である程度解決できる話ではあります。
Tern Cargo Rackを700C用にカスタムする
カスタム…といっても特に大変な作業ではありません。単にステーを延長すればいいだけの話ですからね。お金さえあれば工具を持ち出す必要性すらありません。まずはシートステーの話をしましょう。キャリアをセットバックすれば当然ながらステーの長さが足りなくなりますので長いものが必要となります。
これは普通に市販されていますので問題ありません。
tubusのオプションパーツを使ってもいいですし(※tubusには350mmのシートステーが売っている)、テキトウなリアキャリアを買ってステーだけ流用するのもいいでしょう。まぁその場合は予めステーの長さが分かっていないと無駄な買い物になってしまいますのでtubusのステーを買った方が確実だとは思いますが…。
<tubus別売シートステイ>
http://www.g-style.ne.jp/item.php?brand_id=23&item_category_id=35
問題となるのがキャリアステーの方ですね。
これは自作して作るか、或いは金属加工業者に注文しないといけないと思います。もし丁度良いサイズのステーがホームセンター等で市販されているならそれを買ってしまえばそこで終了ですが、モノタロウとかで見た限りでは見つかりませんでしたね…。
自作ステーの工作まで
<材料>・取付金具ステー(4本)
・金属用接着剤
<道具>
・金属ヤスリ
・電動ドライバー
今回は上写真の取付金具を使いました。普通にホームセンターで売っています、値段は一本400円とかそれくらいのものですね。
エンド部分にダボ穴が付いてるフレームであれは長さは20cmがベストでしょう。15cmだと足りませんし25cmだと余ります。
接着剤です。1枚だと強度が足りないので2枚重ねます。
制作開始です。ステーの表面を金属ヤスリで削って塗料を落としてから接着します。
接着が終わったら電動ドライバーで穴を開けます。これで制作終了です。
労力としては何と言うこともありません、接着するときが多少面倒なくらいです。電動ドライバーは自前のものですが、ホームセンターに行けばレンタルもされていますのでわざわざ買う必要はありません。
接着面を隠して錆を防止するために上から塗装をした方が良いとは思いますが今回は面倒なのでパスしました。これは後からでも出来ますからね。
やはりキャリアの位置は低い方がスマートでしょう。積載量が多い場合はより厚さのあるステーを使えばなんとかなるのではないでしょうか。
この記事に出ている Tern Cargo Rackのシートステーの部分だけを探していて
返信削除こちらのサイトに辿り着きました、
もし今もってご使用でなければ譲っていただけないでしょうか?