ここ最近一般的なニュースを見ることを控えています。
これに関しては特に理由があるわけではありません。ちょっと文明社会(?)から距離を取ってみたらどうなるのかなという思い付きなのですが、やってみると中々に面白いもので人とのコミュニケーションのやり方が変化したりしています。
今までは極めて表面的な話題(それこそニュースくらい)しかしなかった人ともちょっと違った絡み方を取ったりするようになりました。なにせ世間の話題を知りませんからね、必然的に自分の持っているものか相手の持っているものしか話せなくなります。そりゃコミュニケーションも変えなければいけなくなるというものです・・・まぁ勝手に変わるだけなんですけどね。
他人伝いにニュースを聞くというのも面白いもので、それぞれ感想や着目している点がバラバラであるのが普通です。比べることなんて出来ないわけですが、ニュースをメディアから得た場合と他人伝いで聞いた場合はずいぶんと印象が違うように思います。
そんな中で離婚率に関する話題が出たのですが、恥ずかしいことにこの離婚率ついて全く誤解をしておりました。いやいや・・人間分かったつもりになるのが一番ダメですね。
離婚率というものを完全に誤解していたという話
メディアでよく言われている"3人に1人が離婚"というものを勘違いしていたという話です。この算定式に使われている離婚率は「その年の離婚件数÷その年の結婚件数」だそうです。何てこったい・・・もっと大きい分母だとばっかり思っていたぜ・・。正確には別のサイトでもブログでも参照してもらった方が良いと思いますが、これって要するに増減の具合を示しているだけの話ですね。
仮に60万件の婚姻数に対して20万件の離婚件数があるとします。この場合は分かりやすく離婚率は1/3となっていますね。当然ですが、残りの40万件は関係が続いていることになります。
ではこの数字がこのまま推移していったらどうでしょう。
このまま推移するという前提なので翌年も離婚件数は前年と同じく20万件ですが。前年に結婚したカップルの2/3は関係が続いていますので、40万件は状態はさて置き関係が維持出来ているわけです。
これを割合ではなく数字に置き換えれば以下の様になります。
・基準年
離婚率1/3なので婚約カップル40万件/離婚カップル20万件
→世間全体で見ればカップルは40万件
・基準の翌年
離婚率1/3なので婚約カップル40万件/離婚カップル20万件+基準年から継続しているカップル40万件
→世間全体で見ればカップルは80万件
・基準の翌年のさらに翌年
離婚率1/3なので婚約カップル40万件/離婚カップル20万件+基準年から継続しているカップル80万件
→ 世間全体で見ればカップルは120万件
とまぁ全体の数を見れば関係が続いているカップル数は増えるわけです。
人間には寿命がありますのでこのように簡単に比例的に考えるわけにはいかないのですが、こうやって数字で見ていくとずっと関係が続いているカップルの方が多いわけです。ましてや現実ではこのような基準点ははるか昔に出来ていますからね。
離婚率については自分で勝手に「死ぬまでに離婚を経験するカップルの割合」のようなものだと思っていたのですが、全くそんなことはなく、あくまでも現代社会の「状態」を部分的に切り取ったものというわけです。
まぁ、『人間そんな簡単に離婚しねーわ』ということですね。
数字というものは勝手に思い込んでしまうので怖いです。
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