GIANTのH2PRO PANNIERを買ってみたけど、どうなんだこれは

2017/06/06

パーツ・アクセサリー

t f B! P L

調べても情報がほとんど出てこない謎のパニアバッグ「H2PRO PANNIER」を買いました、ちなみにリアの方です。ジャイアントくらい大きいメーカーであればもっと情報公開しても良いと思うんですけどね。

・・という訳でいつものように写真とレビューです。日本国内で100人くらいの需要はあるかな・・。

・GIANT H2PRO PANNIER(公式サイト)
http://www.giant.co.jp/giant17/acc_datail.php?p_id=A0000476



リアサイズの値段は8000円程、ちなみにフロントは7000円です。安くはない価格設定。


ロールトップを伸ばした図(表側)。


裏側です。アンダーはマジックテープ式になっています。


オルトリーブのバックローラークラシック(リア)との比較。

アタッチメントの取り付け位置は同じようなところに付いていますね。



フック部分の拡大図。若干の位置調節が出来ます。


分かりにくいと思いますが内部の図。内側にサイドポケットっぽいものが付いています。


このインナーポケットは取り外し可能です。ちなみにフロントタイプには付いていないそうです。




うん・・・まぁ、あれですね、オルトリーブの方が圧倒的に出来が良いです。

生地の頑丈性や縫製・アタッチメントパーツのクオリティ、キャリアの調節範囲等々要素は色々ありますが、単純な道具として考えればほとんどの面でオルトリーブの方が優れているんじゃないかと感じます。


比べてみるとオルトリーブはフック部分が特に優れていることが分かります。

H2PRO PANNIERは上からはめ込む方法に対してオルトリーブは下からはめ込むやり方を採用しています。実際に荷物を入れてみると分かるのですが、上からはめ込む方法だと荷重がかかるとアタッチメントが開いてしまいます。


上部分が可動式なので当然こうなりますよね。完全にフックが開いてバッグが落ちるようなことはありませんが、バッグの固定度は当然ながら下がります。パニアバッグとしてはかなり痛い部分です。

オルトリーブは下から回すタイプなのでどれだけ荷重がかかろうがフックが開くようなことはありません。もしかしてこの辺はオルトリーブがパテントを持っていたりするんですかねぇ・・。下部分のマジックテープ固定もやはりオルトリーブと比較すると弱いと言わざるを得ません。

もっと書けば、 H2PRO PANNIERにはキャリアのパイプ径に対するアタッチメント等も付いていません。ジャイアントは固定させる気が無いのだろうか。専用のキャリアがあるのかと思い検束してみるもパイプ径はtubusと変わらない。この辺りは本当に謎です。



唯一サイズ感だけはH2PRO PANNIERが良い感じです。まぁサイズ感なんて個人の好みと都合なので万人にとってメリットにはなりませんが。





このパニアバッグはサイズ感だけで買ったようなものです。

オルトリーブのパニアが素晴らしいことは間違いないのですがサイズだけがどうにも。あれはマチが広いので横幅が広がりすぎる。

何度かバッグを付けて走ってみたのですが本当に車とスレスレでいつ車に引っかかってもおかしくありません。一時的に歩道を行く場合も歩行者との距離感覚が怖かったりします。この辺のストレスを感じながらペダルを回すのはちょっときつい。

実測すると片側でH2PRO PANNIERの方が-5cmくらい抑えることが出来ます。この5cmが個人的にはとてもありがたい5cmです。オルトリーブが薄型モデルを売ってくれたら何も問題ないのだけれど。道路が狭い日本ではマチが薄いパニアバッグは一定の需要があると思うんですけどね。


個人的には薄マチで防水(※といってもオルトリーブのような防水性は期待できないでしょうが)なのでとりあえず満足しているのですが、本格的な自転車旅を行うのであれば確実にオルトリーブの方が優れていると断言出来ます。やはり「定番」は鉄板ということなのでしょう。

H2PRO PANNIERの利点はサイズ以外には無いでしょう。

街中でパニアを使うとするとやはりオルトリーブだとちょっと面倒なことも多いと思いますので、タウンユースが基本になる場合はH2PRO PANNIERの方が便利だったりする場合もあるでしょう(街中でパニアを使うユーザーがどれほどいるのかという感じもしますが)。オルトリーブのメリットである防水性も「雨が降ったら自転車に乗らない」場合は意味が無くなってしまいますからね。

想定してる自転車旅は長くても1週間くらいなのでH2PRO PANNIERでも多分大丈夫。生地の丈夫さもオルトリーブには負けますが別に悪いというわけではありませんので簡単に破けるようなこともないはずです。

防水性能については防水スプレー+防水テープでも貼ってみれば大丈夫・・かな?サイドについているよく分からないジッパーは接着剤で潰します。あれは本当に何故付けたのか分からない機能だと思う。

<このブログについて>

自転車関係のことについてアレコレ書いてたり書いてなかったりするブログ…でした。

現在は新しい方に移行しているのでこっちではどうでもいいことを書いていたりします。

・新しい方のブログ
https://hitoriroadbike.blogspot.com/

新しい記事

おすすめ記事

https://hitoriroadbike.blogspot.com/2020/09/low-price-small-parts-cycling-products.html
500円以下で揃える自転車用スモールパーツ30選 in AliExpress

https://hitoriroadbike.blogspot.com/2020/09/maniac-cycling-products-and-accessories.html
知る人ぞ知るマニアックな自転車用パーツ30選 in AliExpress

クロモリロードバイクにボトルケージ用のダボ穴を増設する方法

トップチューブバッグをボルト固定仕様にカスタムする

このブログを検索

QooQ