試しにRD-01のジオメトを描いてみたらマドン(H2フィット)と微妙に被る部分があって面白かったです(※あくまでも数字上の個人的な見解です)。
BBを起点に揃えてみた図がこちら。BBハイト(BBドロップ)とリアセンター(チェーンステー)の長さに違いはあるのですが全体の形としてはかなり共通しています。
こちらの方が分かりやすいですかね、ホイールベースとBB軸の交点部分でレイヤーするとこのような感じになります。RD-01からBBハイトを長くしリアセンターを短くすればジオメトリ上の数字としてはほとんどマドンと同じ形になるということですね。
BBハイトとリアセンターの違いで設計に対するアプローチが分かれているということなのかもしれません。BBハイトとリアセンターについては相互に関係しているものでほとんどセットです。
一般的にBBハイトとリアセンターの関係は以下の様になります。
「BBハイトが長い」
・(長所)重心が下がるので走行安定性が高い
・(短所)重心が下がるので加速性・反応性が低い
「BBハイトが短い」
・(長所)重心が上がるので加速性・反応性が高い
・(短所)重心が上がるので走行安定性が低い
「リアセンターが長い」
・(長所)走行安定性が高い
・(短所)加速性・反応性が低い
「リアセンターが短い」
・(長所)加速性・反応性が高い
・(短所)走行安定性が低い
トレックマドンもはRD-01もお互いの長所短所をジオメトリで補っていることには変わりませんが、アプローチのやり方が異なっています。
<TREK MADONE(H2)>
「BBハイトが長い」
・(長所)重心が下がるので走行安定性が高い
・(短所)重心が下がるので加速性・反応性が低い
「リアセンターが短い」
・(長所)加速性・反応性が高い
・(短所)走行安定性が低い
<RD-01>
「BBハイトが短い」
・(長所)重心が上がるので加速性・反応性が高い
・(短所)重心が上がるので走行安定性が低い
「リアセンターが長い」
・(長所)走行安定性が高い
・(短所)加速性・反応性が低い
要素をまとめると上のような感じですね。マドンはBBハイトを下げることで走行安定性を確保し、RD-01はリアセンターを伸ばすことで走行安定性を確保しているジオメトリになっていると言えるのでしょう。マドンはフレーム形状上BBハイトを長く取ってもエアロ効果で加速性が下がらなかったりするような気もしますが乗ったことがないので分かりません。
マドンはバリバリのレースバイクですが、こうして比べてみるとRD-01もそれなりにレース仕様のジオメトリと言えるのかもしれません。
まぁ、実際に使ってみてリアセンターのもっさり感はぬぐいにくいものがありますのでレースはさて置くとしても、それなりの速度で安定的に巡航するブルべのような用途には良いのではないでしょうか。リアにキャリアも付けれますし、安いので壊れても経済的なダメージが少なくて済みますからね。
0 件のコメント:
コメントを投稿