
用途にもよるとは思いますが、あって損の無いハンドルバーバッグだと思います。
まず『ハンドルバーバックに何を求めるか』ということが前提になってくるでしょうか。純粋に走行性能を求める場合はハンドル周りを重くすることはマイナスでしかありませんので、こういった場合はそもそも論外となります。
・・とはいえ、ポタリングやツーリングといったレジャーに近いスタイルである場合は、走行性能を犠牲にしてでも積載量を増やした方が良い場合があることも確かです。
このハンドルバーバッグですが、形と大きさにかなりの絶妙感があります。
まず形ですが、多くのハンドルバーバッグに見られる横長ではなく縦に長い形をしています。横に長い場合は下からの振動を反映させやすいのでバッグが揺れやすくなります。ツールや携行食を入れているだけならそれでも構わないかもしれませんが、デジタルカメラ等の精密機械を入れるとなるとどうしても躊躇してしまうものがあります。縦に長いハンドルバーバッグは貴重です。ハンドルを握ったとき干渉しないということも重要でしょう。
次に大きさですが、下手に大きいと何でもかんでもバッグに入れてしまうので必然的にハンドル周りが重くなってしまうことが往々にしてあります。このバッグのサイズ感は非常に絶妙となっており、過剰に重くなってしまうことを自然と防いでくれます。いくら走行性能を犠牲にするといっても可能な限り避けたいですからね。『大きければよい』というわけにはいかないのが自転車アクセサリーです。

分かりにくいかもしれませんが、コンパクトデジカメとスマートフォン・モバイルバッテリーを入れた写真です。まだ多少余裕があるので、詰めればチューブくらいは入りそうな感じです。デジカメは直ぐ手の届く範囲にないと写真を撮る気が起きなかったりします。サドルバッグに入れておくと、取り出すのに一度自転車から降りないといけないので面倒になる場合も多いです。やはり取り出し頻度の高いアイテムは手の届くところにないと不便です。

ネガティブな面としては縫製が雑なことですね。明らかにベルトのラインが揃っていなかったりするのですが、価格が価格ですので特に否定的に感じるものはありません(個人的には留まればなんでもかまいません)。
長々と書きましたが非常に気に入ったハンドルバーバッグになりました。1000円ちょっとで買えるバッグですので、とりあえず買っておいても損の無いアクセサリーではないでしょうか。