まぁ100%間違いないでしょうけれど、DSMのスポンサーはシマノですし(他のメーカー使ってたらそれはそれで大事件ですわ)。
12S…つまりは新しいデュラエースの登場でございます。
<詳細リンク>新型デュラエースと思われる12速コンポーネントが実戦投入される
そんなわけで今日は12速についての話をします。
ちょっと前に他メーカー(※といっても他に3つしかありませんけど)の12Sに触る機会があったのですが…結構曲者ですよロードバイクにおける12Sは。
何が曲者かといいますと、インデックスがマジでギリギリなのでシビアな変速調整が求められてしまうことです。
11Sまでであればテキトーに調整をしても『変速性能が落ちることはあっても変速位置がズレることは基本的にない』のですが、12Sまでいくとスプロケットの幅が狭すぎて『きっちり調整しないと1速とばして変速してしまう』ことがあったりしました。
おーう…。
MTBであれば12Sでも別に問題はないんですよね。MTBはスプロケが大きい(=ワイドレシオ)ですから。物理的に大きい段差がある故にそんなことはおきません。
ただロードは基本的にスプロケが小さい(=クロスレシオ)です。こうなると前後のギア歯数に差が小さくなりますのでギア間の境目があいまいになります。11Sまではなんとかなっていたようですが、12Sまでくるとレンジが狭くなりすぎて「1速飛ばし」が起きてしまうようです。
某S社はロードであっても『リア50T』なんてコンポーネントを作っていたりします。
最初は『ユーザーにやさしいファンバイクを作るため』と思っていましたが、12Sのギアレンジ問題を知った後だと『物理的に無理矢理解決してしまうための措置』ということが分かります。
精密なインデックスを持たせた変速機を開発するのは超絶に大変ですが、スプロケットをMTBばりに大きくするのは既存技術の流用ですので何の労力も発生しません。そりゃメーカーであれば後者を選びます。
現状においてこの問題を解決する手法は以下の3つがあります。
(1)機械式じゃなくて電動変速にする
(2)精密なインデックスを持たせた変速機を頑張って開発する
(3)リアスプロケを大型にする
最も現実的なのは(1)ですね。ここまでの話は機械式12Sの話です。電動変速であればマシーン側が調整してくれるので関係がありません。ついでに書けば電動の方がずっと高く売れるのでメーカーも助かります。
実際のところ某S社…あーもう名前隠す意味もないか、スラムのロード12S(REDとFORECE)は無線電動変速しか存在しません。ブランディングの意味合いも大きいとは思いますが、本当のところは『機械式で作ることが難しかったので選択の余地が無かった』んだと思います。
というわけで、ロードで12Sを使う場合は電動変速が良いです。
しかし12Sまでくると、いよいよフロント変速いらないと思うんですけどねぇ…。
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