あの光景を見ていると人間の社会というものがいかに脆弱なものか分かります。まぁ、人間という存在はそれ以上に脆弱であるので社会に依存するしかないわけですけれども。
「キラキラネーム(DQNネームともいいます)」という単語が世に定着して何年経ったのかはわかりませんが、実際日本国の中に「コロナちゃん」が何十人かはいることでしょう。彼女たちが学校でいじめられていないことを切に願います。
…で、それはさておき今現在自転車が再度ブームです。弱ペダブームならぬコロナブーム。公共交通機関での通勤が困難となれば最も現実的な選択肢は自転車通勤ですからね。
これは日本だけでなく世界的な現象です。体面的には絶対に書けませんが自転車業界はコロナに感謝していることでしょう。弱ペダブームに乗っかって仕事をはじめたサイクルショップの首の皮が繋がりました。実際シマノの株価も上昇中です。
『自転車通勤?なら自転車を知ってる人に聞けばいいんじゃない?』となりそうな感じもしますがこれは大きな間違いです。 自転車マニアにだけは話を聞くべきではありません。
自転車通勤をする場合は自転車マニアに話を聞いてはいけない
自転車マニアの言う「余裕」や「楽勝」は一般的な感覚で言えば全く当てはまりません。彼らは『自転車通勤?片道15kmくらいなら余裕でしょ別に』とか平然と言い放ちます。とはいえ、彼らは別に煽っているわけでも騙そうとしているわけでもありません、彼らの感覚ではこれが普通なのです。
しかしながら一般的な感覚で「片道15kmの自転車通勤」が余裕であることは絶対にありえません。それなりに自転車文化を愛してるぼくでも躊躇います。3日に1度くらいであればハッピーでしょうが毎日となるともはや修行です。
自転車通勤を否定するわけではありません。ただ現実として距離がある場合は諦めた方が正解となる場合も往々です。無理なものは無理です。
一般常識的な自転車通勤が可能な距離
一般常識的な範囲で考える自転車通勤が可能な距離は「最長でも12km程度」でしょう。15kmは自転車愛やら健康な肉体やら精神やらが加味されてオーバードライブ状態になればいけるかもしれません。ただし最早それは一般常識を超えた価値観です。普通の人間はまずそんなことにはなりません。めんどくささと疲労の方が先にきます。「自転車好き=マイノリティ」という現実がそれを証明しています。
20km超えは頭の中で車輪が回っている人にしか出来ません。彼らは真性のチャリダーです。ぼくのようなファッションライダーとは全くことなった人達です。
個人的に考えるほど良い距離は「6km~8km程度」です。
5km以下だと健康効果を得るためにはやや短い感があり、10kmを超えると何かしらのトラブルが起きたときの対応が困難になります。体調を崩すことは決して少なくありません。事故にあうよりもよほど高確率です。
その辺りの都合の良いバランスを考えると導かれるのは6km~8kmです。これくらいであればデイリーチャリ通をすすめることも不可能ではありません。
自転車の速度について書いておくと、街中のストップ&ゴーを加味すればだいたい以下のようになります。
・普通 → 10km/h
・はやい →15km/h
・とてもはやい → 20km/h
『とてもはやい』はロードバイクを使って本格的に走る場合なのでこの場合は原則的に当てはまりません。
つまるところ、現実的には急いでも15km/h程度が限界値です。これを30分続けると6km~8kmくらいが獲得できるという計算なわけです。
そんなわけで、上限としては6km~8kmくらいを目安に設定しておいた方が良いではと思います。
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