画像は「ぱくたそ」から引用しました、素材サイト便利!。
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タイトルの通り後悔をしないためのロードバイクの選び方について書いたものです。
後悔ということはどんな状態で起こるのかと言えばやはり知識が足りなかったり想像力が及ばなかったりするときに起こります。何事も知って損をするということはありません。
ロードバイクというものは実際にはそんなに難しいものではないのですが、最初のうちは非常に取っつきにくいので中々物事を覚えるのが大変だったりします(※大して知らなくても何とかなるという面もありますが)。
事前に「どのような種類の後悔」があるのかを把握しておくのは大切でしょう。
結論から書きますと、ロードバイクにおける後悔というものはざっくりと言えば下の3種類にまとめることが出来ます。
・値段に対する後悔
・時期に対する後悔
・機能に対する後悔
『結局すぐに飽きたから無駄な買い物だったわー』といったものはどうあってもカバーしようが無いので含めておりません。あくまでも知識としておさえておくことで対応できること範囲のことを書いていきます。
「値段に対する後悔について」
一番分かりやすいおカネの話です。ロードバイクは数万円~百数十万円と価格帯の幅が広い自転車ですが、同時に「販売価格」の差も大きくなっています。同じロードバイクでも販売店・販売先で値段が異なります。
仮に100万円のロードバイクであれば定価販売のところと2割引きで販売されているところでは20万円も違うわけですからね。買った後でこれだけ違ってくると流石に落ち込みます。
では具体的にロードバイクの入手先としてどのようなものがあるのかと言えば、基本的には下の4つの方法があげられます。
・国内の直営店
・国内の取り扱い店
・国内通販
・海外通販
これらをそれぞれ比較することで値段に対する後悔を減らしていきましょう。
まず、前提として日本国内のロードバイクは割高であることをおさえて下さい。
ほとんどのメーカーが輸入品ですから当然ですね、日本の車だって欧米で買えば割高になります。国内の代理店へのマージンや流通ルートを確保する関係でどうしても値段が上がることは避けられません。
そういったわけで最近だと海外通販が伸びているわけですが…まぁこれは後にしましょう。
・国内の直営店
ブランドによっては日本国内に直営店を持っているところがあります。有名どころですとジャイアントストアやトレックストアといった感じでしょうか。全てがそうであるわけではありませんが、これらの直営店は割引なしの定価販売をしているところが多いです。
これは『対面交渉をしない』という意味なので、ブランドが設定するセール期間であれば安くなることはあります。例えばトレックは毎年サマーセールを行っていたりしますね。
直営店はオーナー登録が出来たりスムーズなアフターケアが受けられたり特別なローンが組めたりします。大抵の場合で試乗車がありますし、お店の中も広くてきれいでスタイタス感があったりします。
この辺りにメリットを感じるかどうかが直営店でも購入の分かれ道なのだと思いますが、ロードバイクという自転車は結構テキトーな面があり、直営店であるからといって完全なサービスが受けられるというものでもなかったりします。
アフターケアといっても基本的に有料ですし機材のセットアップを理解してないスタッフも少なからず存在します。
まぁこれに関してはロードバイクの機材はコロコロ変わるので仕方が無い面もありますが。誰だって知らないことは出来ません。
ロードバイクは本体を買って『ハイ終わり』とはいきません。お店によって提供されているサービスが異なりますので予め事前知識が無いと対応出来なかったりします。
・国内の取り扱い店
次は取り扱い店ですね。これは大手ではワイズロード辺りが最も有名だと思いますが、地元の有名店でもそれほど変わりません。
ちなみにロードバイクの販売はメーカーと契約しなければ出来ないので未契約のお店に行って『○○○を取り寄せて!』なんて言わないようにしましょう。トヨタの車がホンダで買えないのと同じです。
取り扱い店では基本的には割引販売が行われています。ワイズロードのWEBサイトでも見れば一目瞭然ですが20%割引くらい普通にあったりします。
では具体的な割引額の相場ですが、これは30%OFFがギリギリだと考えて差し支えありません。
そのような訳でこれ以上の値引きを待ったり交渉するのは現実的ではありません。販売店からすると30%OFFで売ると利益は皆無どころかマイナスの場合もある数字です。
それ以上を望むのはやめましょう、お店が潰れます。
また、ブランド毎に割引できる「範囲」が決まっているので全てのブランドが30%OFFまで下がるようなこともありません。小売店はブランドの意向に逆らえないのでこれを責めるのもやめましょう。
そんなわけで20%OFFくらいが後悔なく買える目安ではないでしょうか。
小さい取り扱い店舗だと厳しいかもしれませんがスタッフが数人いるようなお店であれば交渉はほぼ間違いなく可能です。20%は無理でも交渉すれば10%弱くらいまでならいけます(経験上)。
・国内通販
ここからは通販に移行します。国内通販だとカンザキバイク辺りが一番有名でしょうか。とにかく安いお店です。
<カンザキバイクURL>
http://kanzakibike.com/
20%OFFどころか30%OFFも当然のように並んでいます。どこで利益を出しているのか謎ですねぇ…。
国内通販はブランドとの縁を切る覚悟で在庫処分をしているところもあったりするので場合によっては本当に安く買えますが、これを消費者が把握するのは不可能です。何が売れ残っているかなんて分かりませんからね。
そんな訳で国内通販でロードバイクを買う場合はよほど安ければ価格としての後悔はないかもしれませんが、言い換えれば10%~20%OFFくらいであるなら実店舗で買ってもそう値段的には変わらないということにもなります。
リスクの面から考えたらこの程度であれば「損」と言える場合も多いでしょう。どんな整備状態で届くのか分かりませんし。
個人的には国内通販でロードバイクを買ってもはあまり楽しくないと思います。
・海外通販
さて、最後はある意味本題となるであろう海外通販です。これは販売サイトによって金額差が出ますし為替の影響も大きく受けます。円・ドル・ユーロが10円違えばそれだけで数万円くらい違ったりしますからね。まずは為替に注意することを忘れないで下さい。
また、ペイパル支払いの場合はカード会社のレートかペイパルのレートかで手数料が違ってきます。基本的にはカード会社のレートの方が安いのでここも見逃さないようにしましょう。これについては"ペイパル 手数料"等で検索すればわんさかと見つかります。
海外通販は日本の代理店を通さなないのでそれはそれは安いです。
例えばスペシャライズドのSワークス・ターマックフレームセット。日本国内では定価49万円ですが海外通販を使えば35万円(※シグマスポーツ価格)で購入出来ます。
サーベロのR2完成車を比較すると海外通販が26万円(※シグマスポーツ価格)に対して、国内定価は42万円です。比べるまでも無く安いことが分かりますね。
海外通販は関税がかかってきますが自転車の個人輸入であれば国内消費税以下の金額なのでこれはさほど気にしなくて良い部分です。海外から自転車本体だけを買えばだいたい6%くらいの支払いになります。
では海外通販で後悔することなく買う目安ですが、まずシーズンを覚えておきましょう。
ロードバイクの最高イベントである3つのグランツール、この時期はレースに合わせて確実に割引額が増えます。基本的に常時安いものが更に安いという素晴らしいシーズンです。
とはいえ海外通販が何もかも安いわけではありません。先ほどスペシャライズドを例に出しましたが価格帯によっては全然安くなかったりもします。
例えばターマックのエントリーラインであるTarmac SL4 Elite完成車を例にあげてみますと、国内価格24万円に対してシグマスポーツであれば25万円と価格が逆転するようなケースもあります。
ざっくりと言えば海外通販は高価格帯のものでなければあまりお得になりません。
また、ここまで書いておいてアレですがスペシャライズドにしろサーベロにしろ日本からでは通販で買うことは出来ません(※ブランドが直販している場合は除きます、スペシャライズドは最近ブランドが直販サービスを始めました)。
代理店との契約上日本へ輸出出来ないことになっていうメーカーは多数あります。その気になれば輸入代行業者を挟むことも出来ますが中々これは難しいところでしょう。手数料だけで数万円持っていかれます。
『じゃあ結局のところ買えるものってないんじゃない?』となりそうですがメーカー次第ではそんなことはありません。
ブランドとしてはデローザ、ビアンキ、スコット、コルナゴ辺りはブランドが通信販売が認められているので、海外通販から安く買うことは可能です。
かなり長くなりましたが値段についてはこのような感じです。
「時期に対する後悔について」
これは短い内容で済みます。時期に対する後悔は下の3つが考えられますね。・フレームの大型変更時期
・コンポーネントのアップデート時期
・基本的な商品入れ替わり時期
まずはフレームの話を。
ロードバイクのフレームは基本的に数年くらいのスパンで大型変更されます。発売から4年~5年くらい経ったフレームは『もしかしたら来年アップデートが来るかも?』ということは頭の中に入れておいた方が良いです。
マイナーアップデートは基本的にはカラーリングが違うだけなのでそこまでの後悔は無いはずです。メーカーとしても大型アップデートは金型から作り直せなければいけませんし、研究開発も必要なのでホイホイと変わることはありません。
まぁ、あまり考えすぎると何も買えなくなってしまいますが、例えば大型アップデートした翌年くらいのモデルであれば手を出して後悔はないのではないでしょう。
ごく稀に翌年で細かい部分に修正が加えられたリします(※CAAD12とか)。
完成車とは切っても切り離せないコンポーネントですが、こちらも基本的に5年程度のスパンでアップデートされます。
シマノのロードバイク用コンポーネントであればクラリス・SORA・ティアグラ・105・アルテグラ・デュラエースの7種類がありますが、これらが持ち回りで変更されていくと考えて差し支えありません。
…とはいえこれはもう過剰に気にする必要はないのかもしれないと思ったりする部分でもあります。
2017年のクラリスアップデートによって全てのシマノコンポから「触角」が消えましたからね。シマノのコンポは基本的によく出来ているので整備さえしておけばスムーズに機能します。何でも良いといば何でも良いです。
商品の入れ代り時期…つまりニューモデルの発表時期についてはブランドによってまちまちですが、割合としてはグランツールが終わった後がもっとも大きいです。
数字でいえば9月ですね。これくらいの時期に販売店向けの展示会が行われて各ショップが入荷するものを決めます。ただ、これはあくあでも発表時期ですので入荷がいつになるのかは不透明だったりもします。
時期としてはこの3つのことを頭に入れておきましょう。
ただ、人気のあるブランドであればあっさりと売り切れてしまうこともあります。『モデルはあってもサイズが無い』といったことも多いのですので要注意です。
具体的なブランド名を出せばビアンキのロードバイクが欲しい場合はニューモデル発表直後に注文を入れた方が良いです。
ビアンキの注文システムは非常に独特で基本的には販売店ですら決められた時期にしか注文出来ないようになっています。注文自体は不可能ではないのですがまず対応してもらえません。
これは販売店ではなくビアンキというブランドの問題なのでお店を責めないようにしましょう。ビアンキは殿様商売しかやりません。
「機能に対する後悔について」
最後になるのが機能に対する後悔です。『ロードバイクの機能なんて同じじゃないの?』となりそうな感じもしますしが、ロードバイクを多機能に使おうとするとモノによって差が出てきます。
どういう場合に差が出るのかといえば、ロードバイクを"レース以外の用途"で使おうとする場合です。
そのようなわけで完全にレースしか想定しないのであればこの部分は飛ばしても問題ありません。まぁレースやる人はそうそういないんですけどね…。
この機能性について最も分かりやすいのが「ロードバイクに荷物を積む場合」です。ロードバイクを生活の脚として使う場合や荷物を積んで小旅行をする場合も考えれられますね。
最近では様々なタイプのアクセサリーが発売されていることもありますのでやろうと思えばどのようなタイプのロードバイクであっても荷物の積載は出来ますが、それでも使い勝手を考えると向き不向きというものはやはり存在します。
ではどのような要素が荷物の積載に絡んでくるのかということになりますが、代表的なものを上げると下の3つが上げられます。
・フレーム、フォークの素材
・ダボ穴の有無
・タイヤクリアランス
フレームとフォークの素材については言うまでもないでしょう。カーボンだとやっぱり怖いです。
また、フレームも重要ですがフォークについても考える必要があります。最近のフレームセットですとフレームがクロモリ・アルミであってもフォークがカーボンだったりすることがあります。
これは走るだけなら申し分ありませんがもしフォークにキャリアを付けようとした場合はしばしば面倒なことが起こります。
ごく普通のキャリパーブレーキ仕様のロードバイクであっても付ける事の出来るフロントキャリアはありますが、これはほとんどの場合でフロントフォークへの固定が求められます。こうなるとカーボンフォークでは取り付けることが出来ません。
フロントキャリアを使わないという場合はそれで良いかもしれませんが、一度キャリアを買うようになるとフロントにキャリアを付けてみたくなるんですよね…。
まぁ、結局のところ『荷物を積むならクロモリが良いですよ』というお話です。
ダボ穴の有無についても書くまでもないですね。有ったほうが格段に良い…というか無いと困ります。
ダボ穴はリアもそうですがフロントも重要です。出来れば前後に2つずつ欲しいところですがそういったものはランドナー以外ではあまり見当たらなかったりもします。
多少なりとも荷物を積む場合は最低でも前後に一つは付いているモデルを選ぶようにしましょう。
タイヤクリアランスも中々に無視できない要素です。
ロードバイクであれば23mm・25mmがタイヤ幅のスタンダードですが、日を跨ぐようなロングツーリングの場合は最低でも28Cは必要だと考えていた方が正解です。
もし泥除けを付けるとなるとさらにクリアランスは狭くなりますからね。タイヤクリアランスは広いに越したことはありません。
と言いますか、こういう場合はもうグラベルロードを買うのが手っ取り早いです。グラベルはディスクブレーキなのでタイヤをガンガン太く出来ますしダボ穴だって標準装備です。
相当長くなりましたがこれくらいを押さえておけばまず大きな後悔をすることはないと思います。
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