「まぁこんなものかなぁ・・」という感じでしょうか。
まず、本体(フレーム・フォーク)ですが、精度が良いとは言いにくいですね(安物なので当然といえばそうですが)。モノコックカーボンというものはとても偉大な発明だったのだと感じます。型枠さえきれいに作ってしまえば余程のことが無い限り高精度のものが出来てしまう訳ですからね。
フレームとフォークの噛み合いにもやや違和感があるような・・(こうなるとヘッドパーツの問題かもしれませんが)。通常よりちょっと強めにアンカーで引っ張ってあげないとガタが来てしまいます。その分だけハンドルの取り回しがやや重くなるので敏感なハンドリングが微妙になりますし、虫食いも怖いです。
コラムにスペーサーを挟まない場合はかなり前傾になりますね。ヘッドチューブも短いですので(500サイズで80mmくらい)、スペーサー無しで乗るのはかなり厳しそうな感じがします。見た目の好みとしてハンドルは下げたいのですがこれでは流石に難しい。フラットペダルということもあり中々しっくり来るポジションが出せません。
ホリゾンタルフレームも見た目は素晴らしく美しいのですが、乗っているとトップチューブとの距離が近くて違和感が凄いです。
それ自体は問題ないのですがトップチューブが近いとサドル位置が普段より低く感じてしまいます(個人的にですが)。ビンディングを使っていないこともあり、ペダルを回しながら『サドルが下がってきているのではないだろうか・・』という謎の錯覚に襲われます。こうなると自分のポジションにも不安が出てきてしまい、何だかテンションが上がらなかったりします(これはそのうち慣れる事を期待します)。
<追記>
計測したら本当に下がってました。かなりトルクをかけないと固定できません、シートポストに摩擦材を塗った方がいいかもしれませんね。
次はコンポーネントに移ります。
SORAは初めてなのですが価格からすれば十分な変速性能の高さです。調整にかなりの時間をかけたこともありますがスパスパ決まります。安物だと侮ってはいけませんね、シマノは本当に凄いメーカーだと思い知らされます。
ただパーツそのものはやはり安価ですので、パーツとチェーンとの干渉音がちょっとうるさかったりします(※クランクなのかスプロケットなのかプーリーなのかはまだ未確認ですが)。これに関しては最近シングルの固定ばかりに乗っているからそう感じるだけかもしれません(シングルの固定は基本的に無音に近いです)。また、調整が必要になるまでのスパンが何となく短いような気もしますね。
完成車とは別ですがZONDAは相当に優秀ですね。これが40000万円以下というのは驚異的としか言いようがありません。ホビーライダーであればほとんどの場合でZONDAで十分なのではないでしょうか、レースでも問題なく使えるでしょう。フレームもフォークもカーボンと比べると非常に重いのですが、それなりにスムーズに回せたのは間違いなくこのホイールのおかげです。
予備でもう1セット買ってもおそらく後悔はしないでしょう。この価格帯でこれ以上の性能向上はなかなか起るように思えません。・・むしろ物価上昇でさらに値段は上がるかも・・・。
総評としては、悪い・・とは思いませんが、人様に自信を持ってお勧めできるかといえば難しいといった感じですね(消費税込みで7万円くらいであればオススメできると思いますが)。現行価格であれば通販であるというデメリットの方が大きいように感じます。
そこそこ軽い無印クロモリホリゾンタルを求めれば現状としてはほとんどここしか選択肢が無いわけですが、無印に拘らないのであればやはりミヤタ自転車やラレー等の方が良いような気がします。信用度はもちろんですがサイズ展開も豊富ですしね。より多目的に使用するのであればサーリーやパナソニックという選択もあるでしょう。
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色々考えるとS770の使い道が良く分からなくなってしまいますね。
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