独断と偏見も混じっていますが、グランツール等のレースにおいての使用状況や結果を考慮し、なるべくバランスが偏らないように心がけました。また、順番に他意はございません。モデルは基本的にプログレッシブなものを選び、画像引用は全て各ブランドの公式サイトより行っています。
よくある一覧表ではありますが、参考の参考程度にして頂ければと思います。
<最低限おさえるべきブランド10選>
・PINARELLO / ピナレロ
画像はDOGMA F8(2015年)、価格は¥648,000-(フレームセット)
イタリアの名門ブランド。名門に恥じないルックスと価格を誇ります、エントリーラインでも20万円を下りません。フロントフォークとステーの形が特徴的なモデルが多く、遠目からでも「ピナレロだ!」と分かることも魅力でしょうか。愛好家も多く、ピナレロしか乗らないという方もままいらっしゃいます。
2014年のツール・ド・フランスではチームスカイが「DOGMA F8」を使用し、チーム7位。
http://www.riogrande.co.jp/pinarello_opera/
・TREK / トレック
画像はMadone7.9(2015年)、定価は¥1287,000-(完成車)
フレームからホイールまで1社で展開可能な数少ない総合バイクブランド。色々ありましたが何だかんだで人気です。最近ではわずか5kgを切るロードバイクが発表されて話題になりました。日本でも直営ストアが全国に展開されています。おそらくは広告にもっとも力を入れているブランドではないでしょうか。写真はレースバイクであるマドンですが、エンデュランスバイクであるドマーネの方がホビーライダーの中では有名かもしれません。
2014年のツール・ド・フランスではトレックファクトリーレーシングが使用し、アイマール・スベルディアが個人総合8位を獲得しています。
http://www.trekbikes.co.jp/jp/ja/bikes/
・COLNAGO / コルナゴ
画像はC60(2015年)、¥645,000 (フレームセット)
ピナレロと同じくイタリアの名門ブランド。ピナレロより歴史は古く、実質的にロードバイクの元祖ともいえるブランドです。近年のエアロフレーム化傾向にも一切なびかずに、堅実なフレーム制作を行い続けている高級ロードバイクの代表格です。ちなみに画像のC60はラグ組みのカーボンという珍しい一品、この辺りにも伝統を感じます。
2014年のツール・ド・フランスではユーロップカーが使用、日本人レーサーである新城幸也選手がC59を愛用しています。
http://www.colnago.co.jp/
・Specialized / スぺシャライズド
画像はS-WORKS TARMAC DURA-ACE(2015年)、価格は¥ 910,000- (完成車)
言わずと知れたアルベルト・コンタドールが使用する米国の総合バイクブランド。アイコンモデルはTARMAC、平地からヒルクライムまで万能に使える優れた性能を持っている・・・らしいです。プロからアマチュアまで幅広い価格帯で展開されています。
2014年のツール・ド・フランスではアスタナ、ティンコフ・サクソ、オメガファーマ・クイックステップが使用、ヴィンチェンツォ・ニーバリが総合優勝を果たし、ラファル・マイカが山岳賞を獲得しています。
http://www.specialized.com/ja/ja/home
・Cannondale / キャノンデール
画像はSUPERSIX EVO HI-MOD 2 DURA ACE(2015年)、価格は¥600000-(完成車)
米国生まれの自転車ブランド「キャノンデール」。世界50カ国以上で展開されているグローバルグループ。ロードバイクだけでなくMTBの有名です。言わずと知れた軽量アルミフレームのパイオニア。カーボンフレーム全盛の今にあっても「CAAD10」は高い評価を維持し続けている名作バイクですね。
2014年のツール・ド・フランスではキャノンデールが使用しています(当然ですが)、ペーター・サガンが連続してポイント賞を獲得しています。
http://www.cannondale.co.jp/
・LOOK / ルック
画像は695 Light(2015年)、価格は¥540,000-(フレームセット)
おそらくは全世界のロードバイクユーザーの憧れでしょう、超高級品といっても過言ではないブランドです。本社がフランス。元々はペダル屋さんでした。ユーザー数が非常に少なく、グレードに関わらす一目置かれるブランドとなっています。LOOKを使用するライダーは本気で乗っている方が非常に多く、自転車屋にお勤めの方にも多く選ばれているように感じます。
フレームの品番に関わらず安定して高額で取引されているため、盗難の対象となる場合が非常に多いです。ユーザーが注意するのはもちろんですが、周りの方にもぜひ注意して頂きたいブランドです。
2014年のツール・ド・フランスではコフィディスが使用。
http://www.eurosports.co.jp/
・Cervelo / サーベロ
画像はS5(2015年)、価格は¥670,000-(フレームセット)
新興でありながらもあっというまにグランツールにおいて頭角を示す様になった奇跡のブランド。本社はカナダ、ロードバイクレースだけでなくトライアスロンでも有名です。エアロフレームとは何かを決定付けたブランドでもあります。
LOOKに勝るとも劣らない高価格でフレーム展開されているため、こちらも高級ロードを示す1つになっています。2014年のツール・ド・フランスではガーミンシャープが使用。
http://www.eastwood.co.jp/lineup/cervelo/
・BMC
画像はteammachine SLR01(2015年)、価格は¥460,000-(フレームセット)
スイスに拠点を置く自転車メーカー、パーツを組み合わせたようなメカニカルなフレームが特徴的です。一目でBMCだと分かるデザインになっています。日本では某ロードバイクマンガの主人公が使用して一気に知名度が上がりました。それにしてもあのバイクのお金はどこから出ているのでしょうか、色々と謎です。
2014年のツール・ド・フランスではBMCレーシングが使用、ヴァンガーデレンが総合5位に入っています。
http://www.bmc-racing.jp/
・Bianchi / ビアンキ
画像はOLTRE XR2 DURA ACE 11SP(2015年)、価格は¥390,000-(フレームセット)
イタリアに本社を置くブランド(※といっても最早イタリアとは関係ない感じになってしまっていますが・・)、お洒落なロードバイクの代表格です。スポーツバイクだけでなく、クラシックバイクも人気です。チェレステカラーという色を使用し続けており(毎年微妙に違うそうです)、カラーリングだけでブランドを示す事が出来る稀有なブランドとなっています。
2014年のツール・ド・フランスではベルキンが使用、出場チームの中で唯一総合個人トップ10に2人のレーサーが入りました。
http://www.cycleurope.co.jp/bianchi/
・GIANT / ジャイアント
画像はPROPEL ADVANCED SL 0(2015年)、価格は¥1,100,000-(完成車)
その名の通り、自転車業界の巨人である「ジャイアント」。台湾に本社を置く世界最大の自転車メーカーです。プロユースからシティサイクルまで優れた性能が安価で提供されています。他メーカーのOEMフレームも製造しており、エントリークラスのフレームであればジャイアント(もしくはメリダ)が製造していることは非常に多いです。
2014年のツール・ド・フランスではジャイアント・シマノが使用、マイヨジョーニュ獲得からシャンゼリゼゴールまで非常に幅の広い活躍を示しました。
http://www.giant.co.jp/giant15/
<知っておくと良いブランド10選>
この辺りから私情が濃くなってきます。<知っておくべき~>ととりあえず分けていますが、実の所分ける必要もないかもしれません。
・anchor / アンカー
画像はRIS9(2015年)、価格は¥700,000-(完成車)
ブリジストンが展開するanchor、当然ではありますが日本のブランドです。質実剛健を絵に描いたようなストックなブランド、メイドインジャパンらしいフレームを展開し続けています。デュラエースのデザインが最もフィットするのはアンカーであるような気がします。
個人的な憧れフレームはRNC7、製造から塗装まで全てジャパンメイドの一品です。
http://www.anchor-bikes.com/
・KUOTA / クォータ
画像はKHAN(2015年)、価格は¥360,000-(フレームセット)
イタリアの新興ブランドであるKOUTA、独特な太いフレーム形状が特徴的です。彗星の様に現れてあっというまに知名度が広がりました。エントリーからフラグシップまでフレームデザインの完成度が非常に高く、グレードの差を感じさせません。
http://www.intermax.co.jp/products/kuota/
・DE ROSA / デローザ
画像はSUPERKING(2015年)、価格は¥314,000-(フレームセット)
ピナレロ・コルナゴと並ぶ三大イタリアロードバイクブランド。多くのブランドが海外企業にフレーム制作を委託するなかで、自社工房でのハンドメイド製作を続けている(全てのフレームではありませんが・・・)職人気質なブランドです。
デザイン性も非常に高く、お洒落なロードバイクとしても人気です。個人的な憧れフレームはKING、一度乗ってみたいものです。
http://www.derosa.jp/
・SCOTT / スコット
画像はFOIL PREMIUM Di2(2015年)、価格は¥1,250,000-(完成車)
スイスに本社を置くフレームブランド、最初はスキー用品を作っていました(今でも作っていますが)。機能性を体現したようなフレーム制作を行っており、どことなく理系的なイメージが漂います。
2014年のツール・ド・フランスではオリカ・グリーンエッジとチーム創設2年目でありながらツールに出場を果たしたIAMサイクリングが使用しています。
http://www.scott-japan.com/
・TIME / タイム
LOOKと並ぶ高級ロードバイクの代表格、よほど経済的に余裕がないと買えません。知名度と流通量を考慮すれば、おそらく世界で一番ラクジュアリーなブランドではないでしょうか。
他社にフレーム生産を委託するメーカーも多い中で、製造・監修が丁寧に行われていることでも有名です(その分高くなってしまうわけですね・・・)。最近ではダンパーを内蔵したフォークを発表して高い注目を集めました。
http://www.podium.co.jp/time/
・FELT / フェルト
画像はAR FRD(2015年)、価格は468,0000-(フレームセット)
ドイツと米国に拠点を置く総合自転車ブランド。軽量フレームも制作していますが、元はトライアスロン向けのバイクを制作していたためかエアロバイクというイメージが強いです。実際にトライアスロンレースでFELTを見ない方が珍しいくらいです。
2014年のツールでは使用されていませんが、2013年のツールではマルセル・キッテルが使用しマイヨジョーニュを獲得しています。
http://www.riteway-jp.com/bicycle/felt/top.html
・MERIDA / メリダ
画像はREACTO TEAM-E(2015年)、価格は¥1,000,000-(完成車)
知名度はそれほど高くないように思いますが、ジャイアントと双璧をなす世界的な総合自転車ブランドです。こちらも台湾のブランドとなっています。カーボンフレーム全盛の現在ではジャイアント・メリダは世界の自転車の中心にあるといっても決して過言ではありません。
2014年のツール・ド・フランスではランプレ・メリダが使用しています。
http://www.merida.jp/
・FOCUS / フォーカス
画像はIZALCO MAX 0.0(2015年)、価格は¥659,000(完成車)
工業国家ドイツが誇るメカニカルなロードバイクブランド。ブランドフォントや配色の使い方が未来的です。最近見た某ロードバイクマンガの主人公の女の子がフォーカスでした、渋い。ハイエンドモデルであっても比較的に安価になっているブランドでもあります。
2014年のツール・ド・フランスではAG2Rラモンディアールが使用しチーム総合優勝、ジャンクリストフ・ペローが個人総合2位という素晴らしい結果を獲得しています。
http://www.focus-bikes.jp/
・Canyon / キャニオン
画像はAEROAD CF SLX 9.0 TEAM KAT、価格は¥772,199(完成車・為替による変動あり)
日本では見かけることの少ないドイツのバイクブランド。代理店を介さずに直接ユーザーに直接売買するSPAのような手法を採用している珍しいブランドでもあり、この手法により他ブランドの3割~4割安値で完成車が販売されています。代理店へのマージンを考えるとテンションが上がるやら下がるやら・・。
2014年のツール・ド・フランスではモビスターとカチューシャが使用しています。グランツールでも使用されているフレームであることを考えれば決して悪いものではないはずです。
https://www.canyon.com/ja/
おおよそ以上のような感じですね。現在のカーボンが主流となったロードバイク業界では新興メーカーがポンポンと出て来るのですが、グランツールクラスのバイクメーカーとなるとほとんど動きません。
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