その辺の時計屋さんで買うよりもお安いですし、『〇年保証』という強力な宣伝文句に惹かれる方も多いところでしょう。腕時計は丈夫なようで結構簡単に壊れます。
…で、本題に入りますが腕時計本舗で買った電波ソーラーウォッチが動かなくなったので修理に出してみまして。
ネットで検索しても「修理体験」を書いてあるサイト・ブログがあまり見当たらなかったのでせっかくなのでどんな感じなのかということを記事化してみることにします。
壊れたのは電波ソーラー!
動かなくなったのはシチズンのプロマスター「PMD56-2952」です。カッコよさという面ではこれより優れている腕時計は山のようにありますが、 PMD56-2952以上にバランスに優れたものということになるとそうそうありません。
…まぁそんなこと言っても全然腕時計は知らないので何の説得力もありませんけどね。とりあえず壊れたものの紹介ということで。
修理を頼む場合はまず電話をする
腕時計本舗に修理を頼む場合は事前電話が必要です。当たり前過ぎるのかサイトの注意事項には『事前に電話をしてください』という一文が書いてありません。電話をするとアレコレと時計の状態について聞かれます。納品書の番号から『どんな状態で壊れた』とかまで色々です。『進捗状況の報告はどうするのか?』みたいなことも聞かれましたね。
今回の場合は「気が付いたら動かなくなっていた」のでそれをそのまま、『充電が切れているのでは?』みたいなことも聞かれたので『充電が切れたのかと思って3日くらい日光に当てましたが変わりません』と試したこともお話ししました。
内心『そんなことくらい試した上で電話してるに決まってるだろがぁ』とも思いましたがそういうマニュアルなのでしょう。ガイドのおねーさんに罪はありません。
まぁとにかく事前電話は必要なので覚えておきましょう。ちなみに発送で発生する送料は自腹です。配送先は大阪なので関西圏の方はちょっとラッキーかもしれません。
発送時に必要になるもの
発送に必要なものは以下の4つです・腕時計本体
・腕時計本舗の納品書(A4サイズくらいの紙)
・腕時計本舗の保証書カード
・腕時計メーカーの保証書カード
腕時計の箱も保存しておいたのでそれにいれて発送しました。まぁ箱を捨ててしまっていてもきちんと梱包されていれば問題ないでしょう。
腕時計本舗の保証書カードは…あれです、注文番号を記入して保証期間を延ばすどうこうのヤツです。
腕時計メーカーの保証書カードは白紙になっていると思いますが問題ありません。腕時計本舗側で記載するそうなのでむしろ白紙じゃないと困ります。
修理の対応スケジュールについて
ひとつの例として「こんな感じでしたよ~」というものを書いてみます。メーカーによっても対応は違ってくるはずなのであくまでも参考程度のものだとお考えください。・5/7 午前に電話をする
・5/7 午後に発送する
・5/10 腕時計本舗から受け取り完了の連絡が届く
・5/14 腕時計本舗からメンテナンスセンターに送付したという連絡が届く
・5/22 修理の見積もりに対する回答が届く(←今ここ)
想定していたよりも迅速な対応でした。一週間で見積もりを出してくるとは…シチズン恐るべし。
腕時計本舗の楽天レビューを見てると本当に日本人はクレーマー多いなと感じます。
腕時計本舗楽天市場店に対する評価
『ポイントが5倍にならなかった』とか『返品対応してくれなかった、クーリングオフ期間なのに』とか。日常生活がきちんと送れているのか見てる方が不安になるレベルです、インターネット通販はクーリングオフの対象外ですよ。
なぜ電波ソーラーウォッチが壊れたのか
腕時計を修理に出すのははじめてなのですが面白いですねコレは。自分の知らなかったことが分かる以上にエキサイティングなことは無いさ!…などとどこぞの起業家(欧米)が言いそうなことを書いてみたりします。
本当ならこれから先は書いても特に意味が無いのですが、せっかく面白かったので「なぜ電波ソーラーウォッチが壊れたのか」と「その修理費」について書いてみます。
上手く書き出しが思いつかないのでメールに書いてあった回答をそのまま転載してみることにしましょう。以下の文章が書いてありました。
お預かり時計を検査いたしましたところ27.8Gの強い残留磁気が見受けられました。
磁気を帯びる原因といたしまして、磁気を発する機器(携帯電話・テレビ・パソコン・電気カミソリ・ヘアドライヤーなどの電化製品)のそばでのご使用が挙げられます。
延長保証期間内ではございますが、今回の不具合につきましては外的要因によるものと考えられる為、誠に恐れ入りますが、保証対象外有償修理対応となります。何卒ご理解くださいませ。
まさかの磁気!!…しかも有償対応だと…!?
「コンパスが磁気で狂う」ことくらいは知っていますが「残留磁気で電波ソーラーが動かなくなる」のはいい感じに初耳です。知っていればコンパスとかで確認したのですが。磁気帯びしているとコンパスの針が動きますので確認するのは簡単です。
磁気をハッスル機器ねぇ…いやまぁそういう機械に囲まれた生活はしていますが現代人の大半はそんな感じだと思うんですけどね。
そんなに簡単に壊れるかなぁ…。
シチズンの磁気に対するアナウンスページがあるのでリンクを貼ってみます。
・磁気が及ぼす影響(シチズン公式WEBサイト)
https://citizen.jp/support/useful/magnetism03.html
これによると腕時計はJIS規格で基準が別れているらしいです。
PMD56-2952の製品ページを見てみると「1種耐磁時計」とあり、これは「直流磁界4,800A/mに耐えられる水準(日常生活において磁界を発生する機器に耐磁時計を5cmまで近づけてもほとんどの場合性能を維持できる)のもの」なのだとか何とか。
専門的なこと過ぎてさっぱりですね。4,800A/mとか言われてもなぁ…。
ということで分かりやすいページは無いものかと探してみたら…ありました。
・時計は磁気の影響を受けますか?(日本時計協会)
https://www.jcwa.or.jp/time/qa/qa10.html
これによると4,800A/mは約60ガウスだそうな。
…ん?60ガウスまで耐えられるなら「27.8Gの強い残留磁気」には耐えないとおかしいのではないですかね?このGってガウスのことでしょう多分。
これってJIS規格を守れてないってことなのではないだろうか。まぁJIS規格を破たところでペナルティはありませんけれども。
これはツッコむべきところなんですかねぇ…。
修理対応は4860円(税込)だそうです。この費用が惜しいというわけではありませんが何ともスッキリしませんね。どうせ素人に残留磁気の計測なんて出来るわけないので「80Gが検出されました!」とか嘘をつけば何の疑問も抱かずに払えたのに。
まぁでもそうすると「80Gの残留磁気なんて起こるわけがない」ということで別の問題が発生したりもするのでしょうけれど。
具体的な修理方法は磁気抜き(脱磁)ということになるわけですが、ごく簡単な磁気抜き器はamazonでも売ってたりします。
・amazonで売ってる簡単な磁気抜き器
https://amzn.to/2JWgpnW
まぁ専門的な磁気抜き器となると万単位のものになるので4860円(税込)でプロの磁気抜きが受けられると思えば安いものでもあります。とはいえ1000円くらいで磁気抜きをやってる修理屋さんも結構あったり…。
ちなみに現時点において自動巻きで最も対磁性能がある腕時計はこちらだそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿